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大炎上で初回KO 阪神・藤浪が直面した「死球恐怖症」の壁

日刊ゲンダイDIGITAL 8月31日(水)12時12分配信

「早くアウトが欲しくて焦った部分はあった」

 阪神の藤浪(22)がこう言ってうなだれた。

 30日の中日戦の初回、杉山に満塁弾を浴びるなど7失点を喫し、自己最短となる1回KOされた。

 新人年から3年連続で2ケタ勝利を挙げた右腕は今季、150キロ台後半の剛速球とキレのある変化球を投げるのに、6勝10敗と勝ち星が遠い。残り登板数からして2ケタ勝利は絶望的で、金本監督は「これまでが順調すぎる。ひとつ壁にぶち当たっている」と言った。

 原因はメンタル面にあるのかもしれない。今季の与死球は7個。そのうち、4月のヤクルト戦では谷内が左手首を骨折した。5月の中日戦で荒木に死球を与えると、翌日の練習中に神妙な表情で謝罪。荒木は「あれで謝っていたらキリがない」と言っていたが、昨年は広島の黒田、一昨年は中日の平田に死球を当てて激高されたこともある。昨年、一昨年の与死球はともに11個で、本人はナーバスになっているのだ。

「積み重なる死球によって、恐怖感が芽生えているのかもしれません」

 とは、評論家の福間納氏だ。

「藤浪は球がシュート回転するため死球を与えやすい。今季はそうした精神的な影響も重なって腕が縮こまってしまっているのか、抜け球が多く、制球が安定しない。カットボールに頼りがちになっている。加えて今季の阪神は、内角を多く使う配球が目立つ。死球を気にして昨年よりも内角に投げきれなくなっているから、さらなる悪循環に陥っているのかもしれません」

 では、どうやれば壁をブチ破ることができるのか。福間氏は、「藤浪の球威とキレがあれば、外角中心の攻めでも十分に抑えられるはず」と、こう続ける。

「7分、8分の力で140キロ後半のストレートを右打者の外角低めに投げる制球力を身につけることです。右打者に外角一辺倒の投球になっても、いずれ内角に来るという気持ちが打者にはあるもの。内角は5球に1球くらいでもいい。この投球術を身につければ、もっと投球が楽になるし、一皮むけるのではないか」

 苦難を乗り越えられるのか。

最終更新:8月31日(水)12時12分

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