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韓国の韓進海運、法定管理を申請

ロイター 8月31日(水)11時38分配信

[ソウル 31日 ロイター] - 経営難に陥っていた韓国海運最大手、韓進海運<117930.KS>は31日、ソウルの裁判所に法定管理(会社更生法に相当)を申請し、債権者からの資産保全を要請した。前日には債権銀行団が、同社への支援打ち切りを決定していた。

政府系の韓国産業銀行(KDB)が率いる債権銀行団は30日、韓進海運の親会社、韓進グループの資金調達計画では2015年末時点で5兆6000億ウォン(50億ドル)もの巨額な債務に対応するには不十分として、支援の打ち切りを発表した。

コンサルタント会社アルファライナーによると、韓進海運の破綻は、コンテナ貨物輸送能力で1986年のユナイテッド・ステーツ・ラインズ破綻を抜き最大規模。

世界の海運業界は、需要低迷に苦しんでおり、韓進海運は上期に4730億ウォンの最終赤字を計上していた。

韓国の造船、海運は長らく同国経済のけん引役となってきたが、業況悪化で再編のさなかにある。KDBの支援打ち切り決定は、経営難の企業グループに対する政府の厳しい姿勢をあらわす。

柳一鎬(ユ・イルホ)企画財政相は31日の閣議で「政府は速やかに企業の再編を進める。企業が自ら生き残りの方法を考え、競争力をつけるという自己責任のルールにのっとって再編を進める」と述べた。

金融監督委員会(FSC)は、同業の現代商船<011200.KS>が韓進海運の優良資産の取得に動くとの見通しを示した。

ただ現代商船も自主的な債務再編手続きに入っている。現代商船の広報は、ロイターに対し、韓進海運の資産取得の可能性について何も決まっていないとしたうえで、今後KDBと協議することになると語った。

*内容を追加しました。

最終更新:8月31日(水)20時0分

ロイター