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笹子トンネル天井板崩落事故、損賠判決確定後初めての遺族説明会...中日本高速・宮池社長

レスポンス 8月31日(水)16時31分配信

「二度とこのような事故を起こしてはならないという強い決意を胸に、安全性の向上という永遠の挑戦課題に取り組んでまいりたい」

中央自動車道上り線で起きた笹子トンネル(山梨県大月市)の天井板崩落事故後の安全対策について、中日本高速の宮池克人社長が31日、遺族を前に語った。横浜市内のホテルで行われた「安全性向上の取組み 遺族説明会」には、遺族7人が出席した。

事故は12年12月2日、長さ約130メートルにわたってコンクリート製の天井板が落下。運転中のワゴン車、普通乗用車、トラックが下敷きとなり9人が死亡、2人の重軽傷者を出すという惨事だった。後の事故調査では、1枚の重さ約1.2トンのコンクリート板を吊り支えるボルトが想定過重に耐えられない施工状態であったことに加えて、日常的な点検で経年劣化を察知できない状況にあったことが指摘されている。

事故当時の同社のビジョンは「世界一の高速道路会社を目指す」だった。その当時の金子前社長から14年6月に宮池氏へ交代、現在の経営方針の最上位には「高速道路の安全性向上と機能強化の不断の取組み」が掲げられた。この8月3日には社外有識者による「安全性向上有識者会議」(座長=京都大学学際融合教育研究推進センター・宮川豊章特任教授)が発足し、「安全性向上3か年計画」終了後の同社の姿勢を引き続き評価することになった。説明会ではこれら同社の取組みと、遺族から同社に向けた意見交換を実施した。

同社役員らと遺族グループが対面する説明会は、今年1月に被害者遺族12人が損賠賠償を求めた裁判が結審して初めてとなる。宮池氏は「こういった会合をしっかりと続けていきたい」(宮池氏)と語り、12月の慰霊式とは別に遺族と対話する場を設けたい考えを明らかにした。

《レスポンス 中島みなみ》

最終更新:9月6日(火)15時13分

レスポンス