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魂の絵筆、にじむ父子の絆 土屋輝雄、禮一展

岐阜新聞Web 8月31日(水)9時25分配信

 岐阜県養老郡養老町出身の日本画家・土屋禮一さん(70)と、父親の日本画家輝雄さん(1909~62年)の特集展示「土屋輝雄、禮一展」が30日、岐阜市宇佐の県美術館で開幕した。所蔵作品のうち、大型作品を中心に約50点を展示。日本を代表する画家の一人となった禮一さんと、ひたむきに描き続けた父親の深遠な芸術の系譜をうかがわせる展示となっている。10月16日まで。
 輝雄さんは股関節炎を長年患いながら絵を生きがいとし、青龍社展で11回入選。近年芸術性が注目されている。禮一さんは幼少期から教育を受け、現在、日本芸術院会員で日展副理事長を務める。
 父子展は、禮一さんの「沼」(1986年)、墨で新たな境地を見せた「淵」(2013年)の新収蔵作品の披露を兼ねて企画。
 輝雄さんの作品は、鶏を情趣豊かに表現した「後庭趣余」、緻密に描写したカケスの素描など。日記も公開され、その人となりに触れることができる。禮一さんは自然美や人物を描いており、初の日展特選受賞作「水たまり」や大樹の生命力を表した「桜樹」、人物を組み合わせた「雲」などが並ぶ。
 禮一さんは「描くことと生活が一つだった父。私に絵と深く関わる生き方をもたらしてくれた」と話す。

岐阜新聞社

最終更新:8月31日(水)11時8分

岐阜新聞Web