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【台風10号】青森県縦断 八戸最大瞬間風速35メートル、停電も

デーリー東北新聞社 8月31日(水)11時33分配信

 大型で強い台風10号は30日、岩手県大船渡市付近に上陸後、同日夜に青森県を通過した。気象庁によると、東北の太平洋側からの上陸は1951年の統計開始以来、初めて。青森地方気象台によると、最大瞬間風速は八戸市で35・0メートル、むつ市では8月の観測史上最大となる32・1メートルを記録。1時間の最大降水量は八戸市で36・0ミリ、むつ市では35・5ミリなど大荒れの天気となった。県や八戸市によると、同市で60代の男性が自宅の屋根から転落して重傷を負ったほか、40代女性が風にあおられて転倒し、軽いけがをした。台風は青森県を縦断後、日本海に抜け、31日には温帯低気圧に変わる見通しだが、引き続き、強風や土砂災害などに警戒が必要だ。

 県の30日午後11時現在のまとめによると、県内では八戸や南部、野辺地など8市町村で約11万8千世帯に避難勧告が出され、自主避難も含め最大1166人が避難。八戸市では避難所20カ所に計264人が避難した。

 県立八戸商業高では、グラウンドののり面が崩壊。県立八戸西高の敷地内では倒木が確認された。市庁では喫煙所のコンテナが倒れ、市営住宅1棟と南郷小で屋根のトタンが剥がれた。五戸町では住宅1棟で床下浸水被害があり、むつ市と田子町で住宅のトタン屋根が剥がれた。

 東北電力によると同日午後10時までに、強風による断線などが原因で、八戸市や南部町、新郷村などで計4万770戸が停電。道路関係では、土砂崩落の可能性や道路冠水のため、八戸市長苗代内舟渡など計35カ所が通行止めとなった。

 JR東日本青森支店によると、県内では八戸線や大湊線など上下108本が運休。東北・北海道新幹線は上下31本が運転を取りやめた。青い森鉄道は上下84本が運休した。

 31日は八戸線の八戸―久慈駅間で上下6本が運休、鮫―久慈間は午前10時ごろから運転を再開する。青い森鉄道は八戸―青森間などで上下7本が運休する。

 空の便は30日、青森空港で22便、三沢空港で6便が欠航。フェリーは八戸―苫小牧間を結ぶシルバーフェリーや青森―佐井間のシィライン、蟹田―脇野沢間のむつ湾フェリーが全便運航を見合わせた。

 県教委によると、30日は小中学校、高校で68校が休校。407校が短縮授業などの措置を取った。

デーリー東北新聞社

最終更新:8月31日(水)11時33分

デーリー東北新聞社