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MRJ、新たな納期は年内判断か。米試験開始は10月に

ニュースイッチ 8/31(水) 7:35配信

部品交換の可能性や経由地ロシアの許可取得などで渡航遅れる

 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の試験1号機を、今後の飛行試験拠点となる米国に再出発させる時期について、9月中旬以降とする方向で検討に入った。経由地のロシアから上空通過や空港使用の許可を再取得する必要があるため。27、28日に引き返す原因となった空調システムの部品交換が必要になる可能性もある。米国での飛行試験開始は10月以降にずれ込む見通しだ。

 MRJは愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を出発後に新千歳空港(北海道千歳市、同苫小牧市)、ロシア、米アラスカを経由し、米ワシントン州の空港を目指す。ロシアから着陸や空輸などに関する許可を再取得する時間を要する。

 28日の異常は左右2系統ある空調の左側の監視システムで起きた。製造する米UTCエアロスペース・システムズから部品を取り寄せることになれば、再出発の時期に影響する。

 MRJは2018年半ばの量産初号機納入前の型式証明取得のため、約2500時間の飛行試験の9割異常を米国で実施する。飛行試験の実施頻度を増やして開始時期の遅れを挽回し、納期への影響を抑える。

<解説>
 MRJ1号機が長時間飛行しない状態が続くので、次なる焦点は納期への影響ということになる。現時点で三菱航空機は「2018年半ば」という従来の目標を変えていない。
 しかし、昨年12月の納入延期会見の時点では、「後続号機」(試験2号機以降を意味)の初飛行が進んだ段階で改めて納期目標を公表する、つまり18年半ばという表現をもう少しハッキリさせる意向をにじませていた。年内に4号機まで米国に送り込む計画なので、納期を遅らせるかどうかの決断は、年内に下すことが濃厚だ。
 あと4カ月間のうちに、この空調システムによる渡米の遅れをどう巻き返すか、カギになる。地道に原因を追及し改善するのみだ。

最終更新:8/31(水) 7:35

ニュースイッチ

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