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安定ヨウ素剤の配布訓練 UPZ圏内の大江町有路下で

両丹日日新聞 8月31日(水)8時0分配信

 福井県の高浜原発から半径30キロのUPZ(緊急時防護措置準備区域)圏内にある京都府福知山市大江町有路下地区で27日、住民を対象にした「安定ヨウ素剤の配布訓練」があった。二箇下の有路下体育館で行われ、問診からヨウ素剤を受け取るまでの手順を確認した。

 有路下地区では、これまでから原子力災害時の避難訓練などに取り組んできたが、甲状腺がんを予防する安定ヨウ素剤の配布訓練は、今回が初めて。同地区の防災支部役員16人のほか、市民病院の薬剤師や市職員らが参加した。

 避難時の集合場所の一つ、有路下体育館に集まった住民らに対し、まず安定ヨウ素剤を保管している市民病院の薬剤師が、効果や副作用について説明した。

 服用しても、放射性ヨウ素以外の放射性物質や外部被ばくには効果がないこと、服用後に最低30分は家族らと様子を見合うことなどが伝えられ、住民らは「1回飲んだらどれくらい効果が持続するのか」などと質問していた。

 このあと実際に問診、配布の各ブースを設け、薬剤師らがそれぞれの問診票を見ながら、改めて注意事項などを説明。配布までの流れを順に体験した。

 市民病院薬剤部の立道直美部長(55)は「実際の現場では慌てると思うので、訓練に合わせてマニュアルを作成し、配布までの流れを確認できたのでよかった」と話していた。

 この訓練は、福井エリア地域原子力防災協議会などが主催した「合同原子力防災訓練」の一環。参加者のうち8人は、メイン会場の丹波自然運動公園(京丹波町)にバスで移動し、放射性物質の汚染がないか調べるスクリーニング検査などの体験もした。

 二箇下の副自治会長、大槻博路さん(67)は「原発は無くすべきで、災害はあってはならない。ただ原発が存在する以上、いざという時に対応できるよう、訓練は必要だと改めて感じました」と話していた。

両丹日日新聞社

最終更新:8月31日(水)8時0分

両丹日日新聞