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マツダ、異例の中国専売車「CX-4」 開拓者の役割を担う

ニュースイッチ 8/31(水) 8:01配信

開発者が語る。商品本部主査・岡野直樹氏「中国だけにとどめておきたくない」

 全く新開発の車を中国市場に投入するのは初めて。「クーペSUV」という新しいセグメントに参入した車でもあり、マツダにとっては相当な挑戦となった。

 狙ったユーザー層は「ヤング・ライフスタイル・エリート」。お金も教養もあり新しい価値観を持つ人たちで、豊かになった今の中国に対して、このままでいいのかという葛藤や不安を持っている。そこにマツダから真の豊かさ、真の走る喜びを提供しようということで「エクスプローリング(探検する)・クーペ」のコンセプトで開発した。

 乗用車をベースに、スリムなSUVを作るには苦労もあった。「CX―5」と比べると全高は180ミリメートル、ボンネットの高さは70ミリメートル、いずれも低い。ただ、SUVとして重要な操縦安定性を保つためにタイヤ外径や床面高さは変えていない。

 このためにプラットホーム(車台)は、CX―5のものをベースとしつつもかなり手を入れている。前輪のサスペンションは新設計してボンネットの低さに対応した。車重の重さにあわせて衝突安全性を高めるためにリア部分のフロアや燃料タンクも新設計した。外板には斜めの面がかなり多く、デザイナーの手がかかっている。

 結果、CX―5と比べて重心高さは50ミリメートル低く、前面投影面積は10%小さくなり、操縦安定性や燃費性能向上につながった。他社のクーペSUVで見られるようなベース車をちょっといじった作りではなく、結構手間をかけて開発したというのを知ってほしい。

 長春の一汽轎車に生産委託し、一汽マツダのチャンネルで販売している。販売目標台数は言えないが出だしは好調。日本に比べると高めに設定しているCX―5よりは価格を安くして、より若い世代を狙っている。

 中国国外での生産や販売をどうするかは、検討の最中。クーペSUVというジャンルへの追い風もあるし、開発者としては中国だけの販売にとどめておきたくはない。だが、中国生産の車を世界中で売るとなると、今はまだ品質面などでユーザーの抵抗がある。そこをどうするか、社内で議論している。

【記者の目・キャラクターの違い、明確に】
 コンセプトカー「KOERU」の量産タイプだが、中国専売車はマツダのラインアップでは異例。ディーゼルエンジンが軽油の品質問題から投入できない中国で、市場の開拓者としての役割を担う。今後中国外での販売に乗り出してきた時、CX―5とのすみ分けがどうなるかも微妙。もっとはっきりしたキャラクターの違いを打ち出す必要があるだろう。
(文=広島・清水信彦)

最終更新:8/31(水) 8:01

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