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関空利用の訪日客、右肩上がり続く-鉄道各社、取り込みに他社連携も

日刊工業新聞電子版 8/31(水) 13:40配信

4-7月は、前年比約20%増の425万人の外国人客が関空を利用

 関西を訪れる外国人観光客数は、今夏も堅調に推移している。関西国際空港(関空)の国際線利用の外国人客(4-7月)は、前年比約20%増の425万人と右肩上がりが続く。この流れを取り込んで利用者を増やそうと、関西の鉄道各社が知恵を絞っている。

 JR西日本では関西空港駅の利用者が前年比6%増となり、夏季の京阪神地区の近距離切符の利用者数が増えた。京都や嵯峨嵐山、ユニバーサルシティなど観光地近くの駅の利用者も増え、外国人観光客の利用が好調とみて「外国人スタッフを17駅に配置してスムーズな案内を進めている」という。

 近畿日本鉄道では外国人向け乗車券「レールパス」が好調。従来の全線5日間タイプに加え、15年3月に追加した大阪・京都・奈良限定タイプが好評で、販売枚数は前年比8割増。パスのデザインに外国人に人気の奈良公園の鹿をあしらった効果もあるようだ。

 京阪ホールディングス(HD)も京都の訪問客増加で、乗客数が前年以上に増えている。特に清水五条や伏見稲荷など主要観光地に近い駅が活況だ。「JTB西日本と共同運営する京都タワーの観光案内所の活用など、他社との連携が今後のカギ」として乗客増を目指す。

 関空に直結する路線を持つ南海電気鉄道は、駅で並ぶストレス軽減のため、4月に関西空港駅に外国人専用の案内や乗車券引き換えができる窓口を設置した。乗車券の引き換えの負担が軽減され、韓国の個人旅行客らを中心に好評。8月のピーク時には窓口増設後初の行列ができたという。

 阪急阪神HDも16年度初めから前年を上回る好調が続く。台湾や香港、東南アジアで現地代理店を通じて乗車券「ツーリストパス」で好調の維持を図っている。今後は中国でも現地総代理店の選定を検討している。

最終更新:8/31(水) 13:40

日刊工業新聞電子版