ここから本文です

小池知事、築地市場の移転を延期 3分でわかる移転問題5つのポイント

BuzzFeed Japan 8/31(水) 13:56配信

築地市場の移転が延期される。小池百合子知事が決断した。そもそもなぜ移転をする必要があり、今回、延期が決まったのか。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

(1)老朽化し、狭くなった。現状のままでは限界が。

築地市場は、1935(昭和10)年に開業。もともと日本橋にあった魚河岸が関東大震災で焼失し、現在の場所に移転してきた。

80年以上が経った施設は老朽化し、作業スペースが足りなくなっている。建物の一部が劣化して落下したり、荷物を屋外に置かざるをえなくなったり。古い建物だけに、アスベストが使われているという問題もある。

商品の品質や鮮度保持にマイナスだし、作業効率は落ちる。

東京都は「このままの状態が続くと、築地市場が都民の食生活を支える役割が果たせなくなるおそれがあり、また震災などの影響も懸念されることから、一刻も早く、施設を抜本的に改善する必要があります」と説明している。

(2)建て替え→白紙→移転

都は1988年に同じ場所での建て替え計画をまとめ、1991年からは立体駐車場の工事なども始めた。

しかし、総工費が計画段階の2380億円から3400億円へと膨らんだこと、工期が長引いたことから、1996年、計画は白紙になった。

その後も都と業界の協議は続き、2001年、石原慎太郎都知事時代に、豊洲地区への移転が決定した。

豊洲が選ばれた理由について、都は「用地・交通・商圏の全ての条件を満たす場所は、(候補地で)豊洲地区以外になかった」としている。

(3)でも、土壌汚染がひどかった

候補地の豊洲では1988年まで、東京ガスの工場が都市ガスを作っていた。

それによる土壌汚染が発覚したのは、2008年。環境基準の約4万3千倍の「ベンゼン」などの有害物質が検出されたのだ。

都は総額858億円の予算を投じ、汚染対策を進めた。地下2メートル分の土を入れ替えたうえで、地上2.5メートル分の盛り土工事を実施。地下水も浄化している。

この問題も相まって、移転にかかる総事業費は計5900億円に。2011年度に想定された金額の1.5倍に膨らんだ。

なかでも建設費は990億円から2752億円と、3倍近くに高騰している。これについては、小池知事も31日の会見で「巨額かつ不透明な費用増加」と指摘している。

1/2ページ

最終更新:8/31(水) 17:59

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。