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大陽日酸、アジアの産業ガスメジャーへ突き進む ミャンマーで海外勢に先行し生産開始

日刊工業新聞電子版 8/31(水) 15:00配信

GDP成長率は7%、新プラント建設し供給

 大陽日酸はミャンマーに産業ガスの工場を新設し、2018年1月をめどに稼働する。投資額は約1130万ドル(約11億5000万円)。経済開放政策に転じたミャンマーは15年度の実質国内総生産(GDP)成長率が7%と著しく、自動車や化学など製造業の発展が見込める。日系企業も進出しており、海外の産業ガスメジャーに先駆けて現地での供給力を高めて競争優位に立つ。30年度に売上高10億円程度を目指す。

 シンガポールの地域持ち株会社を通じ、11月にミャンマー法人を設立する。ヤンゴンの南東約20キロメートルに日本とミャンマーの官民が開発した工業団地「ティラワ経済特区(SEZ)」に工場を設置する。

 工場には中規模の空気分離装置(ASU)1基を近隣国の既存拠点から移すほか、充填設備なども整備。日系自動車・部品メーカー、現地の金属加工・肥料メーカーなどに供給する。ミャンマーでは民間で初めてのASUになるとみられ、酸素製造装置に比べ高い純度を訴求する。

■日本企業の進出相次ぐ
 大陽日酸は東南アジアではフィリピンなど6カ国で、プラントを稼働。現地企業と合弁を組み、相手の販売網を活用してガスを供給している。ただミャンマーの産業ガス市場は足元で年間約20億円規模と成長途上。このため単独で品質・保安面の担保と拡販をする。

 ティラワ工業団地はミャンマー初の経済特区。進出を決めた50社のうち、スズキや王子ホールディングス(HD)、ワコールHDなど日系企業が半分を占める。産業ガスでは岩谷産業も進出を表明している。

最終更新:8/31(水) 15:00

日刊工業新聞電子版

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