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中3ピロリ菌検査、追加実施へ 意向未確認の千数百人対象に 佐賀県

佐賀新聞 8/31(水) 10:41配信

千数百人に意向確認できず

 佐賀県が県内の中学3年生全員を対象に実施した胃がんの主な原因とされるピロリ菌の感染検査について、期限内に受けるかどうか意向が確認できていない生徒が千数百人に上ることから、県は追加検査を実施する方針を固めた。広報が行き届かず、検査機会を逃した生徒の救済が必要として、関連予算案を9月議会に提案する。

中学3年全員対象は全国初

 県内約9000人の中3全員を対象にしたピロリ菌検査は全国初の取り組み。4~6月に全中学校で実施されている尿検査で1次検査し、感染の疑いがある生徒は7~8月に便による2次検査、飲み薬を使う除菌治療と段階的に進めていた。

保護者の同意必要

 任意の検査になるため、保護者の同意が必要になる。意向確認書を学校を通じて4月上旬までに配布し、6月ごろまでに提出されたが、未提出者が多く、保護者に十分な情報が行き届いていないと判断した。

 県は、個人情報保護に配慮して意向確認書に封をして提出を求め、学校では開封しないため、未提出者が分からず、催促などの対応ができなかったことも要因とみている。このほか、国が接種を呼び掛けた子宮頸(けい)がんワクチンによる副作用が問題化し、保護者に不安が広がったことも背景にあるとみられる。

 追加検査は意向確認書の未提出者が対象で、佐賀大学医学部附属病院に直接連絡して申し込み、1回で結果が分かる便の検査キットが送付される。詳しい手続きを記載したチラシを10月中旬、全生徒に配布する。

除菌治療、重篤なケースは報告なし

 県健康増進課によると、除菌治療で1割ほどに下痢などの症状があるが、重篤なケースは報告されていないという。追加検査について「初の取り組みで、有効性などの周知や意向確認の方法が不十分だった。防げる胃がんへの対策として、ぜひ検査を受けてほしい」と話している。

最終更新:8/31(水) 10:44

佐賀新聞