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リオ超人烈伝「成田真由美、何がすごい!?」 ~水泳・成田真由美(後編)~

カンパラプレス 8月31日(水)20時0分配信

 「成田真由美は、なぜすごいのか」
 選手復帰をしてから成田が着々と記録を残している。当然、数多くのメディアが注目している。ここで、そばにいるマネジャーとして一度ちゃんと成田のすごさについて考えてみようと思い、よし! と机に向かった。

 …………。
 はて? 成田は何がすごいんだろうか、考えてしまった。
 こう書くと、リオ代表に決まって以来、多くのメディアに「さすが成田選手」的に取り上げられているだけに、「何を言っているのか!」と、思う人も大勢おられるだろう。
 確かに成田はすごい、人をひきつける力がある。だからこそ、私もそばにいるのだ。そして今、あらためて振り返ると、以前は「すごい人だ」と何度も思った。人柄、練習内容、考え方……「だからこの人はメダリストなんだ!」と思ったものだ。
 しかし長くそばにいると、空気のようになってしまうのか、すごさに「慣れる」のか、あるいは「素の成田」を知ったせいなのか、「普通の人じゃん」って思う部分が増えてくる……時には「大丈夫か? な・り・た」と思うことさえある。だからなのか、今、私は成田のすごさに鈍感になっているのかもしれない。
 そこで、これを機に成田のすごさをもう一度ちゃんと考えてみようと思う。

「45歳でどうしてあんなに速いんですか?」

 メディアの方から、この質問を成田は何度受けただろうか。取材後成田は、この質問に対して「そこ!? また!? って感じ」とよく言っていた。成田としては、年齢に挑戦しようと思って泳いでいるわけではなく、自分自身への挑戦として、ひたすらにきつい練習を積んできたのだ。
 2008年北京パラリンピック後、成田は一度選手を退いた。決して引退したのではなく、ずっとサクラスイミングで泳いでいた。健常者のマスターズ大会にも出場していた。でも、選手の時とは練習の内容が違う。当然、今より「若い」のに、タイムは遅い。選手としての練習をしていないから遅いのだ。
 つまり、選手としての練習を積めば速くなる……わけではない。

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最終更新:9月1日(木)23時31分

カンパラプレス

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。