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イラク軍ケイヤラを奪還、ISは油田に放火して撤退

ロイター 8月31日(水)14時36分配信

 イラク北部、砂漠の街ケイヤラの日没は早い。一週間前に同地から撤退した過激派組織「イスラム国」(IS)が放火した油田から立ち上る黒煙が空を覆い、太陽を隠すからだ。
 米軍の支援を受けたイラク軍は7月、ケイヤラと近隣の空軍基地をISから奪還した。ISは、60か所近くあるケイヤラの油田と隣り合うナジマ油田から組み上げた原油を毎日、トラックで隣国シリアに運んで戦費の足しにしていたが、ケイヤラの陥落でその資金源を断たれた。
 ケイヤラでは日中の気温が摂氏48度になることもある。空を覆い尽くす黒煙で呼吸するのも苦しく、炎上する原油の臭いは耐え難い。油田の消火にどのくらいの時間が掛かるか見当もつかない。1991年、クエートに侵攻したイラク軍が撤退の際に油田に放火したときは、2か月近く燃え続け、鎮火に1年掛かった油田もあった。

(イラク、ケイヤラ、8月30日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

最終更新:8月31日(水)14時36分

ロイター