ここから本文です

男優・女優のギャラが逆転するかも!? 昨今のヒロイン映画の快進撃!

dmenu映画 8月31日(水)22時20分配信

データは語る、ヒロイン映画の興行的躍進

文=ロサンゼルス在住ライター 鈴木淨/Avanti Press

東京都で初の女性知事が誕生し、各国政府の要職に女性が就任するなど、まさに「女の時代」。だが実は、ヒラリー・クリントン氏が初の女性大統領となるかもしれない米国に、旧態依然とした男社会の業界がある。映画界だ。
長い間、ハリウッドでは「女性が主役の映画はヒットしない」が定説となってきた。世界的に映画は多数派の男性観客層に支えられているためで、これが男優と女優のギャランティ格差にもつながっている。
しかし、ここ数年、この傾向に明らかな変化が起こっている。興味深いデータとともに説明していこう。

■歴代世界興行収入トップ100にランクインしている「女性主役映画」
3位 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)
23位 『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)
49位 『ハンガー・ゲーム2』(2013)
67位 『マレフィセント』(2014)
70位 『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』(2014)
78位 『ゼロ・グラビティ』(2013)
87位 『ハンガー・ゲーム』(2012)
98位 『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(2015)
(資料:Box Office Mojo ※男女2人が主役の恋愛ものなどを除く)

表のように、歴代の世界興収100位までには、女性が主役の実写映画は8本しか入っていない。この少なさがハリウッド各スタジオの「定説」の根拠にもなっているのだが、このデータをよく見てみると、あることに気づく。これら8本すべてが、2010年以降に公開された、ごく新しい作品ばかりなのだ。

さらにアニメーションも入れるなら、『アナと雪の女王』(9位/2013)『インサイド・ヘッド』(50位/2015)が加わり10本となる。やはり、ともに最近の作品だ。

アクション大作、大ヒットシリーズでヒロイン成功

近年は全体的に映画興行成績が上昇傾向にあり、100位内の半数以上が2010年以降の作品ではある。しかし、逆に言えば半数近くはそれ以前の作品。つまり、2009年以前の「女性主役映画」は1本も100位内に入っていないということだ。ここ数年ではっきりと潮目が変わってきているのがわかる。

さらに、特徴として目立つのは、台頭著しい若手女優ジェニファー・ローレンスが主演した『ハンガー・ゲーム』シリーズが4本すべてランクインしていること。また、『スター・ウォーズ』シリーズの映画で初めて女性を主役に据え大ヒットした最新作『フォースの覚醒』が3位に入っていることだろう。これらは、これまで男性が主役を務めるのが当然だったアクション大作や大ヒットシリーズに、ヒロインを軸とした物語が採用され、成功している好例だ。

『スター・ウォーズ』シリーズで言えば、12月に世界同時公開となるスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主役もヒロイン。『博士と彼女のセオリー』(14)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが演じる。

1/2ページ

最終更新:8月31日(水)22時20分

dmenu映画