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「老後の蓄え不十分」、「伸びる平均寿命」、「公的年金運用の赤字」3つのニュースから見える、私たちの将来のこと

マネーの達人 8月31日(水)5時36分配信

連日、数多くのニュースが新聞やテレビ、インターネットを通じて私たちに届いています。個々のニュースを組み合わせて考えてみることで、今後、起きうることが見えてくるかもしれません。

今回は、いずれも7月下旬または最近の3つのニュースを組み合わせて、今後、起きうることを考えてみたいと思います。

1. 50代、老後への備えが不十分

金融広報中央委員会が実施した「金融リテラシー調査2016年調査結果」によると、50代の男女で「老後の資金計画を立てている」と回答した人の割合は38%でした。

また、「老後の生活費に関する必要額を認識している」と回答した人の割合は54.4%、「将来年金として受け取れる金額を理解している」と回答した人の割合は40.3%でした。

50代になれば、人生の一つの区切りである60歳に向けて、目の前に迫っている年代です。

60代以降は50代までの生活と比べると大きく変化が生じるため、何らかの準備が必要ですが、一方で、住宅ローンの返済・子供の教育費・仕事など、なかなか目の前に迫った60代以降のことについて、考える余裕がないのかもしれません。しかし、気がつけば60歳になっていた。ということだけは避けたいところです。

大きな変化が生じる時には、事前の準備が大切であることは言うまでもないでしょう。

「何とかなる?」と思い、実際に60代・70代を迎えた時に「こんな筈じゃなかった!」ということだけは避けたいところですが、計画なしで果たして上手くいくのでしょうか?

2. 日本人の平均寿命は、男女ともに過去最高を更新

厚生労働省の調査によると、平成27年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳となり、いずれも過去最高を更新しました。

なお、平均寿命とは0歳時における平均余命のことを言います。平均寿命という言葉はよく聞きますが、平均余命はあまり聞きませんね。平均余命とは、ある年齢の人々が、あと何年生きられるかという期待値(平均値)のことです。

平成26年時点での平均余命ですが、次の通りです。

● 50歳 ・男性:32.18年 ・女性:37.96年
● 60歳 ・男性:23.36年 ・女性:28.68年
● 70歳 ・男性:15.49年 ・女性:19.81年
● 80歳 ・男性:8.79年  ・女性:11.71年
平成26年簡易生命表より(厚生労働省)

簡易生命表の見方ですが、例えば、60歳の人は男性であれば平均で23.36年(約83歳)、女性であれば平均で28.68年(約88歳)まで生きることを意味しています。

したがって、平均寿命よりも平均余命の方がより実際に近いものだと言えます。

長生きすることは良いことですが、「生きる」=「生活する」になりますので長生きする分だけ「お金」も必要になります。霞を食べて生活していくという訳にもいきません。

これは、個人の支出だけでなく、政府も社会保険などの支出が増加することを意味しています。

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最終更新:8月31日(水)5時39分

マネーの達人