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清木場俊介「情熱フェス」、葉加瀬太郎と雨中の競演で熱唱

MusicVoice 8月31日(水)18時17分配信

 今年15周年を迎えた『情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'16』が27日に、東京・夢の島・陸上競技場で開催された。バイオリニストの葉加瀬太郎がイベント・アドバイザーを務める同イベントは、May J.や藤井フミヤ、ナオト・インティライミら15組のアーティストが出演。初出演となった清木場俊介の歌唱中に、2008年に会場を夢の島に移して以来、初となる雨にも見舞われたが、雨にも負けないパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 2014年以来、3年連続出場を果たすMay J.は初のトップバッター。お馴染みの「Let It Go-English ver.-」では、葉加瀬太郎がアナ雪のオラフの着ぐるみ姿で現れ会場を沸かす。続いてゲストに参加したクリス・ハートが「ボクも着たい…」と羨ましがっていたほど。

 そして、情熱大陸フェス初の演歌界からの刺客、山内惠介がステージに。「夏フェス初めてで緊張してます…。なので地味な衣装で参りました!」と金ラメのジャケットを羽織り、胸には数字の15をモチーフにしたペンダント。戸惑う観客をよそにグイグイと自分の世界に持っていく力量はさすが。
 葉加瀬も「精いっぱい寄せて頂きました!」とド派手な演歌調の衣装で山内を盛りたてると、観客も気がつけば総立ちで“惠チャンコール“を叫んでいると圧巻の客さばき。藤井尚之のむせび泣くサックスがこれほど演歌に合ってるとは!新しい発見。

 強烈なインパクトの後は情熱大陸フェス・レギュラーメンバーでもあるカサリンチュとSING LIKE TALKINGが盤石のステージをみせる。そして清木場俊介。登場のアナウンスで場内からは大きな歓声が上がり、清木場コールが巻き起きる。それに応えるように清木場も熱いパフォーマンスを続け、場内は大盛り上がり。ところが4曲目を終えた頃から激しい雨が降り出す。実は情熱大陸フェス、2008年に会場を夢の島に移して以来、雨は初めて。葉加瀬を迎えてのラストナンバー「今。」は壮大なバラード。艶やかなボーカルと幽玄なバイオリンが広い会場の隅々にまで響き渡り、雨中の競演は、後々までに語り継がれるであろう感動の名演となった。

 雨中の熱演の後はボーカル・グループ2組が続けて出演。葉加瀬バイオリンの旋律と三層に重なるボーカルとのハーモニーが美しい初出場のKalafina。なんと「情熱大陸」のテーマ曲をオペラ調のコーラスで聴かせたLE VELVETSの5人。いずれも“ヒューマン・ボイス“の素晴らしさを堪能出来た。

 昨年、最年少で出演を果たした家入レオは、冒頭2曲を元気いっぱいに歌い、会場から喝采を浴びる。「真夏の思い出を会場のみなさんとたくさん作っていければと思います!」と葉加瀬と共にミディアムテンポ・ナンバーの「君がくれた夏」をじっくりと歌い込んだ。

 そして、この日2組目の演歌界からの刺客。芸能生活50周年を迎えた大御所・歌手、水谷千重子。「よろしくお願いしま~す水谷です!」と着物姿でにこやかに登場し、こぶしを効かせた「キューティーハニー」、「夏の扉(松田聖子のカバー)」で客席をノックアウト。「これでMBSさんとのパイプが出来て、情熱大陸で密着取材頂ければ!」と不純な出演動機を明かし、場内を笑いの渦に包み込む。

 中盤には着物姿の妙齢女性で構成される「お米ガールズ」がバックでダンスを披露とやりたい放題。葉加瀬も「今まで(情熱大陸フェス)それなりのカラーを作ってきたんですが…」と思わず苦笑い。来年も来そうな勢いですね?とふられ、最後は「アイ・ウィル・ビー・バック!」と言い残し、観客を煙に巻く5曲20分の「やり逃げ(?!)」とも言えるステージを終えた。

 爆笑ステージの後はじっくりボーカルを味わいたいところ。今年の情熱大陸フェスはそんな期待に応えるかのような絶妙な構成で、続いて控えるのは本格派ボーカリスト、クリス・ハート。貫禄の歌声をじっくりと聴かせる。と思っていたら3曲目にはMJの扮装に着替え、なんと「Beat It」でダンスまで披露。ついついJ-POPアーティストと認識していたが、考えてみたら黒人シンガー。このパフォーマンスで、オーディエンスを唸らせた。

 続いては、情熱大陸フェス最多出場を誇るギタリストの押尾コータロー。押尾といえば、インストゥルメンタルの印象があるが、15周年を記念しMay J.を迎えてこの日はボーカル・ナンバーを披露。曲は村下孝蔵の名曲「初恋」。葉加瀬のバイオリン、柏木弘樹のチェロにアコースティック・ギター、ボーカルが四位一体となって絶妙に重なり合い、聴いた事のないような美しい「初恋」を演奏。観客のじっと聴き入る。

 押尾コータローと並んで情熱大陸フェス・レギュラーの藤井フミヤは、1曲目から「TRUE LOVE」の大サービス。最新アルバム『大人ロック』の曲を中心に、アダルト・オリエンテッドな渋くて優しいロックを聴かせていく。ラストはバンド時代の名曲「夜明けのブレス」を葉加瀬太郎のバイオリンをバックに歌い、古くからのファンは感涙モノの大興奮。

 そして、お祭り男、ナオト・インティライミ。登場するだけで大歓声があがる人気者だ。しかしながら、アップテンポ・ナンバーだけがナオトの魅力ではない。3曲目の「Overflows ~言葉にできなくて」では葉加瀬太郎のバイオリン、柏木弘樹のチェロに自身はキーボードを弾きながら3人だけの演奏でバラード曲をじっくりと歌い上げる。しとしと降る雨が借景となって実に美しい光景となった。ラスト2曲は、観客全員がタオルを振り回すノリノリのナンバーに。バランスの取れた緩急自在のパフォーマンスで客席を魅了した。

 JOUNETSU STAGE(サブステージ)のトリは初出場の新山詩織。エレキギターを抱え4人編成のバンドと共にステージに上がる。シンガー系が多い情熱大陸フェスの中では珍しく、ソリッドなバンドサウンドを響かせる。

 オオトリは葉加瀬太郎。お馴染みの「エトピリカ」から始まり、最新アルバム『JOY OF LIFE』に収められた楽曲を丁寧に紡いでいく。ここまでに見せたおふざけモードとは一転し、バイオリニスト葉加瀬太郎の真骨頂をじっくりと聴かせる。ひとしきりオーディエンスを酔わせた後は、ラストナンバー「情熱大陸」に突入。

 閉幕したオリンピックの舞台を彷彿させる熱いサンバ調のアレンジにファンク色も加わり、広い会場は一挙にヒートアップ。バンドメンバーが次々とソロを披露させていくと1万1千人のオーディエンスのアドレナリンも急上昇。会場となった夢の島陸上競技場がこれで最後という感慨もあってか、葉加瀬やミュージシャンらの雨中の熱演は感動的すらあった。

 曲が終わると葉加瀬に呼び込まれ、全出演者がステージに集結し、全員で挨拶。いつまでも鳴り止まない拍手を後にメンバーはステージを降り、7時間30分近くにも及んだ情熱大陸フェス東京公演は終了した。来年度以降の会場は未定だが、20周年に向かってこれからも続けて行って欲しいイベントだ。

最終更新:8月31日(水)18時17分

MusicVoice

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。