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【MLB】ダルビッシュ、奪三振率30.5%はメジャー4位 球団初の世界一へキーマンに

Full-Count 8月31日(水)16時21分配信

復帰から上々の投球続けるダルビッシュ、投球内容に相次ぐ称賛の声

 右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から復帰し、今季12試合に登板して5勝3敗、防御率3.01と上々のスタートを切ったダルビッシュ有投手。岩隈久志投手との投げ合いとなった29日(日本時間30日)のマリナーズ戦では、6回2/3を投げて3安打3失点9奪三振と好投。ここまでは、その成績以上に、投球内容に称賛の声が上がっている。

ダルビッシュ有のNPB・MLBでの年度別通算成績

 特に、米メディアが注目しているのは、速球を中心とした配球。右肘手術後、リハビリ期間で肉体改造に着手した右腕は、パワーアップした姿でマウンドに戻ってきた。トレード期限で新女房役のジョナサン・ルクロイが加入してからは、特に速球を中心とした力強いピッチングで強打者をねじ伏せる場面が目立つ。ESPNでも、特集記事で右肘負傷前との違いを取り上げている。

 記事では、「もしテキサスレンジャーズがポストーシーズン(PS)で成功するならば、ア・リーグ東地区の強打者を抑えることができる先発陣が不可欠だ」と説明。その上で、レンジャーズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たすために、ダルビッシュの存在は大きいと分析している。

 現在のレンジャーズでは、昨年トレードで加入したコール・ハメルズが14勝4敗、防御率2.91とエースの名にふさわしいピッチングを見せている。記事ではさらに、デレク・ホランドが故障から復帰後の2試合で好投を見せ、昨季17勝を挙げた元広島のコルビー・ルイスも復帰間近であると言及。さらに、ダルビッシュがこのままハメルズと「ダブルエース」として活躍を続ければ、ポストシーズンでは躍進が期待できる。

「ダルビッシュ有は月曜日(29日)に6回2/3を投げ、マリナーズに勝った。彼はとても良かったように思える。ダルビッシュは9つの三振を奪った。復帰後の奪三振率は30.7%(計295打者と対戦して90奪三振)で、これはMLBで4番目に良い成績だ」

直球の割合増加がカギに?

 このように、特集ではダルビッシュの投球内容を高く評価。特に、マリナーズ戦ではカーブを22球も投じて9三振のうち5三振を奪ったことを特筆しており、さらなる変化が見られたと指摘している。落差のあるスローカーブは元々、ダルビッシュの大きな武器だが、この試合では引き出しの多さを見せつけたといったところだろう。

 そして、球速の遅いカーブが生きたのも、速球が力強さを増しているからこそだ。記事では、多彩な変化球でメジャーの打者を抑えこんできた右腕が、今季は直球の割合を増やしていることも指摘。 「過去、ダルビッシュは様々な球種を投げ、速球にあまり頼っていなかった。しかし、現在は投球の半分以上は速球であり、ここ3試合では58%、69%、59%という割合で投げている」としている。

 新女房役のルクロイは速球を中心に組み立てていることを明かしており、ダルビッシュも「最近の内容だとフォーシームとツーシームばかり。かなり多いので、自分とルクロイもそういう感じなんだろうな」と共通の認識があることを明かしていた。緩急を生かしたシンプルな投球は効果的で、記事では「以前は悩みの種となっていた」という本塁打を最近2試合は許していないことにも言及している。

 レンジャーズはこの日もマリナーズを逆転サヨナラで下し、2位アストロズとは8.5ゲーム差と地区優勝はほぼ確実な状況。その後、ポストシーズンも勝ち抜くためには、ダルビッシュがキーマンとなりそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:8月31日(水)16時53分

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