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“萌え”で秦野盛り上げ 地元酒蔵や製麺会社など

カナロコ by 神奈川新聞 8月31日(水)9時3分配信

 地元の酒蔵などが、関東三大稲荷として知られる「白笹稲荷神社」(秦野市今泉)で神のつかいとされているキツネをモチーフに生まれた巫女(みこ)のキャラクター「白笹すずな」を使った商品を開発。「“萌え”で地元を盛り上げよう!」と団結している。

 “萌え”を生かした地域おこしは、チーズケーキ専門店「デボンポート」(同市落合)の鈴木弓弦さん(35)が発案。漫画家の宮下未紀さんに依頼し、2014年5月に白笹すずなが誕生した。市内に酒蔵もあり、お酒好きという設定だ。

 酒蔵内にモーツァルトの曲を流す独自の醸造法で知られる「金井酒造店」(同市堀山下)は同年、神社名にちなみ名付けた銘酒「白笹鼓」に、おみくじ風シールなどを付けたご祈祷(きとう)済みの酒「秦野萌酒 白笹鼓 いなり」を商品化。さらに、同神社も独自に絵馬を頒布するなど、じわり浸透させてきた。

■巫女キャラ「すずな」商品化

 金井酒造店は今年初めには、白笹すずなの声優を務める地元出身の橋本あゆみさんが「おいしくなぁれ」などと声を吹き込んだ音源を、酒を仕込むタンクに取り付けたスピーカーから聞かせて仕上げた「秦野声酒 すずなの梅酒」という異色商品も生み出した。杜氏(とうじ)の米山和利さん(50)は「日本酒の購入者は固定客が多かったが、白笹すずなの起用後は『ラベルがかわいい』『プレゼントにしたい』と若い女性からの問い合わせも増えた」と笑った。

 「川口製粉製麺」(同市水神町)の川口勝彦さん(54)は、丹沢の湧き水を使用した油揚げ入りの乾麺「すずな流 秦野萌そば」を開発。クリアファイルやおちょこなどグッズもあり、A4サイズのトートバッグも加わった。各商品は小田急線秦野駅前にある「秦野名産センター」に9月4日まで並べられ、訪れた人の目を引いている。

 米山さんは「白笹すずなを目当てに名産センターに来る人も増えた。商品を増やしていきたい」と話している。

最終更新:8月31日(水)9時3分

カナロコ by 神奈川新聞