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大統領府、朝鮮日報を直接攻撃…マスコミ馴らしに乗り出したのか

ハンギョレ新聞 8月31日(水)18時23分配信

親朴系キム・ジンテ議員の暴露に続き 大統領府も「朝鮮日報」攻撃に乗り出す 「ソン主筆の他にもいる」 政権批判に対する警告メッセージの性格も イ・ソクス特別監察官と「朝鮮日報」記者の通話内容 MBC、入手経緯明らかにせず キム議員が暴露した「ソン前主筆の不正」 大統領府や司正機関が提供した可能性も

 大統領府のウ・ビョンウ民政首席秘書官に対する疑惑を「一部メディアなど腐敗した既得権勢力の大統領揺さぶり」と規定してきた大統領府が30日、ソン・ヒヨン前「朝鮮日報」主筆の人事ロビー前歴を自ら公開した。検察の捜査でソン前主筆と大宇(テウ)造船海洋の癒着関係が明らかになることを恐れた朝鮮日報が、司正機関を総括するウ・ビョンウ首席を「攻撃」することにより覆い隠そうとしたという主張だ。最近、セヌリ党のキム・ジンテ議員がソン前主筆の「豪華接待」事実を公開したのに続き、大統領府が前面に出て「ロビー疑惑」でとどめを刺したことに対し、大統領府が最近、朝鮮日報を狙った暴露戦を「陣頭指揮」してきたのではないかという疑惑が持ち上がっている。

 大統領府は今月21日、「一部のメディアなど腐敗した既得権勢力と、統合進歩党の解散で現政権に不満が多い左派勢力が協力し、『大統領揺さぶり』に乗り出したのがウ・ビョンウ主席をめぐる今回の議論の本質」と規定し、検察にウ・ビョンウ首席の捜査を依頼したイ・ソクス特別監察官とウ主席の妻の実家の土地売買過程における疑惑を報道した朝鮮日報に対する攻勢を続けてきた。大統領府はイ特別監察官と朝鮮日報記者の通話を「国家を揺さぶること」と規定し、事実上、検察にイ特別監察官に対する捜査ガイドラインを提示しており、親朴(朴槿恵<パククネ>)系の中でも強硬派に分類されるキム・ジンテ議員は、今月26日と29日の2回にわたりソン前主筆と大宇造船海洋の豪華外遊の事実を暴露した。さらに、今度は大統領府が前面に出てソン前主筆がロビーを図った事実を暴露し、朝鮮日報が「腐敗した既得権勢力」であることを明らかにした。

 大統領府がソン前主筆の人事請託事実を明らかにしたのは、一次的には朝鮮日報の勢いを抑えようとする意図だ。しかし、現政権に批判的な勢力に対する包括的な警告メッセージという分析もある。大統領府内部からの情報によると、「昨年、大統領府にコ・ジェホ元大宇造船海洋社長の再任のために、ソン前主筆のほかにも政界・官界・言論界から多くの人がロビーを試みた」とされる。大統領府が決心すれば、暴露できる切り札が他にもあるということだ。世明大学のチョン・ヨンウ教授は、大統領府(の動き)について「意図的なものと思われる。ソン・ヒヨン前主筆と朝鮮日報だけでなく、マスコミ全体に対する警告である。権力の気に入らなければ、いつでも彼らの持つ切り札を切ってしまう可能性がある」と懸念を示した。

 しかし、大統領府は依然としてウ・ビョンウ首席の息子の兵役補職特恵疑惑(職権乱用)と家族会社の(株)正剛を通じて「生活費を計上した疑惑」(横領)については「知らない」と言い続けている。結局、これまで朴槿恵大統領が窮地に追い込まれる度に使ってきた「本末転倒」戦略により局面の転換を図っているとの批判の声が上がっている。ウ・ビョンウ首席の辞任が急激なレイムダックをもたらすという被害意識から無理な攻勢をかけているものと見られる。

 権力機関の情報操作疑惑も後を絶たない。朝鮮日報は30日、イ・ソクス特別監察官と同紙の記者の通話内容が流出した過程を問題視し、権力・情報機関の介入可能性を示唆した。朝鮮日報は「(ウ首席の妻の実家の江南土地売買疑惑を初めて報道したイ・ミョンジン記者が)取材内容を共有するために通話内容を要約、整理したメモを、法曹チーム記者の一部にカカオトークで伝えた」と明らかにした。朝鮮日報は「これまで(これを報道した)MBC(文化放送)側にSNS対話内容の入手経緯を明らかにするよう求めたが応じなかった」として、不法傍受の疑惑を提起した。

 ソン・ヒヨン前主筆の豪華なヨーロッパ旅行を暴露したキム・ジンテ議員が資料を入手した経緯についても、依然として釈然としない部分が多い。キム議員が公開した資料には極めて敏感な情報が詳しく盛り込まれており、国会議員でも簡単に入手できるようなものではないからだ。キム議員は、ソン前主筆の身上はもちろん、彼が泊まっていたホテルやゴルフの日程、ヨットのレンタルなどを日付別に公開した。共に民主党のウ・サンホ院内代表は同日午前の院内対策会議で、「司正機関や情報機関を圧迫して入手した資料、または大統領府が提供した資料なら、これは国会議員としての誇りを捨て、まさに操り人形に転落したことに他ならない」と声を荒げた。

チェ・ヘジョン、ソン・ヨンチョル、オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月31日(水)18時23分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。