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成政ゆかりの古道を後世に 高橋さん・大畑さん冊子作成

北日本新聞 8月31日(水)22時19分配信

 戦国武将の佐々成政が「ザラ峠越え」の際に通ったとされる北アルプス・針ノ木谷の古道で、登山愛好家の手による整備が始まってから10年目を迎えた。節目のことし、これまで整備をしてきた高橋正光さん(71)=射水市小泉(大門)=と大畑健次さん(69)=滑川市有金=は、10年間の活動を記録した記念冊子を作成した。2人は「これからも登山者に安心して古道を通ってもらいたい」と話している。(社会部・久保智洋)

 古道は黒部湖の上流域を通り、針ノ木谷から信州大町に抜けるルート。毎年夏、高橋さんと大畑さんを中心とした有志が、道をふさぐ倒木や雑草を取り除いてきた。ルート沿いの巨石には通行する際の目印となるようにペンキで印を付けたほか、谷川を渡れるようにロープも張った。

 整備を続けるうち、活動中に古道を利用する登山者と出会うようになった。ことし8月には、登山者から「安心して歩いてきました」と感謝された。整備前には地図上に点線で書かれていた古道も、今では実線になっている。「登山者に通行してもらうとやりがいを感じる」と大畑さんは話す。

 記念冊子は、高橋さんが「活動の記録を後世に残したい」と考え、大畑さんと共に作成した。10回に及ぶ整備活動の様子が写真と一緒に記録されており、これまで活動に関わってきた参加者に配るという。

 今後の整備については未定。高橋さんは「若い人に受け継いでいってもらえれば」と次の世代に続くことを願っており、「富山は山が豊富だしことしからは山の日もできた。登山道として気軽に通ってもらいたい」と話す。大畑さんも「歴史ある富山のスポットとして大切にしていきたい」と語った。

北日本新聞社

最終更新:8月31日(水)22時19分

北日本新聞