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FRB副議長、マイナス金利は機能しているもよう-米国は検討せず

Bloomberg 8月30日(火)23時22分配信

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、マイナス金利は他の国では機能しているように見受けられるが、米国では議論の対象ではないと強調した。

同副議長は30日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューでマイナス金利政策について、米当局は「そのような方向の政策は計画していない」が、採用している中央銀行は「基本的に、かなり有効だと考えている」と語った。米利上げはデータ次第だとあらためて述べ、特定の時間枠は示さなかった。

フィッシャー副議長は、「現在はマイナス金利が機能する世界であるように見受けられる」と指摘し、貯蓄者にとっては「難しい」環境だが、多くの場合「かなり堅調な株式相場」を伴っていると加えた。

日本銀行と欧州中央銀行(ECB)はマイナス金利を含む景気刺激策を採用し必要なら追加利下げの余地があるとしている。フィッシャー副議長は海外の中銀の決定も米国に影響すると指摘。「われわれは相互に関連している。米当局は恐らく最も重要な中銀だろうが、ECBの管轄地域の域内総生産(GDP)も米国とほぼ同水準であり、ECBの行動はわれわれにとって重要だ」と語った。

米当局は物価安定と完全雇用という目標の達成が、昨年12月に続く2回目の利上げを正当化するほど近いところにあるかどうかを判断しようとしている。フィッシャー副議長は利上げの道筋は今後入ってくるデータ次第だと述べた。「中銀の仕事は決して終わることがなく、『1回で、これで終わった』と言えることはないと思う。利上げのペースを選択することはできるが、入ってくるデータに基づいて選ぶことになる」と語った。

また、米経済はドル高にもかかわらず完全雇用に近い状態にあると指摘し、成長ペースについての悲観論もあるものの、「問題の多くは生産性の伸びに関するものだ。これを政策当局がコントロールするのは非常に難しい。個人がそれぞれの企業の中でやっていることに大きく左右されるが、現時点でそれは極めて緩慢だ」と語った。その上で、生産性の伸びが最終的には加速するとの予想を示し、まだデータに反映されてはいないが、テクノロジーの分野で「すごいこと」が起こっているからだと説明した。

原題:Fed’s Fischer Says Negative Rates Seem to Work in Today’s World(抜粋)

Jeanna Smialek, Jana Randow

最終更新:8月30日(火)23時22分

Bloomberg