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東電HD株が急騰、1年3カ月ぶりの上昇率-新潟県知事の出馬撤回で

Bloomberg 8月31日(水)10時10分配信

東京電力ホールディングスの株価が1年3カ月ぶりの上昇率になっている。新潟県内にある同社の柏崎刈羽原子力発電所の再稼働議論を押しとどめてきた泉田裕彦知事が30日、10月の知事選への出馬を撤回する意向を示したことで、燃料費の削減につながる原発の再稼働が視野に入ったことが買いを誘った。

東電HD株は31日、一時前日比12%高の417円まで上昇。2015年5月21日以来の上昇率を記録した。東電HDは、現在原子力規制委員会が安全審査を行っている柏崎刈羽原発6、7号機の2基が稼働すると毎月最大で200億円の収益改善効果が見込めるとしている。

SMBC日興証券の塩田英俊シニアアナリストは30日の取材で、泉田知事の出馬撤回発表により柏崎刈羽原発の再稼働に「期待感は高まる」との考えを示した。「次の新潟県知事はおそらく泉田氏ほどの厳しい注文を付けないのではないか」とし、東電の経営にとってはポジティブな動きと指摘した。泉田知事は10月の任期満了に伴い4期目の再選を目指していた。同県が出資する第三セクターの子会社が購入したフェリーの契約トラブルをめぐり、地元紙の報道によって「県が組織的に虚偽答弁をしているのではないかなどの誤った印象が形成されている」との懸念を示し、現在の環境では自分の考えを県民に伝えることは難しいため出馬を取りやめる考えを表明した。

Emi Urabe

最終更新:8月31日(水)10時10分

Bloomberg