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年364日ほったらかし、ロボット活用クオンツファンドが為替で勝つ理由

Bloomberg 8月31日(水)13時53分配信

多くのヘッジファンド同様に、プリンシパル・グローバル・インベスターズ(PGI)のマクロ・カレンシー・グループもトレーディング戦略を編み出すのにコンピューターモデルを駆使する。他と違うのは、そうするのは年1回だけという点だ。

同社では毎年1月、コンピューターによる長期経済見通しが向こう1年の重要なトレーディングポジションを決める。その時点では方向性が正しく感じられないこともある。今年の初めは円が対スイス・フランで上昇するとの見通しだった。これに対し、当時の市場予想は年内ほぼ変わらず。

PGI(ロンドン)でクオンツ戦略責任者を務めるイバン・ペテイ氏は「円を大きく買い持ち(ロング)にするのは、年初はあまり一般受けする賭けではなかった」と述べたが、コンピューターモデルを信頼していたという。「心配していたのはむしろ、いつ現実のものとなるかということだった」と付け加えた。

この取引が吉と出るのに1年とかからなかった。円は今年これまでに対フランで14%上昇。避難通貨としての需要に加え、日本銀行の金融緩和はインフレ喚起に不十分とみられたからだ。運用資産8億3000万ドル(約860億円)の「グローバル・タイム・ディバーシファイド・ストラテジー」の年初来リターンはプラス13.8%と、シティグループが調査対象とする30本のファンドの中でランキング3位。ヘッジファンド・リサーチがまとめるHFRIマクロ・カレンシー指数が示す1ー7月のプラス2.9%の5倍に近い。

1年に1回だけの戦略決定の鍵を握るのは、製造業データや他の先行指標などコンピューターが分析する経済指標の選び方にある。もう一つの鍵はPGIがコンピューターだけに頼らない点だ。1年の残りの期間は、マーク・ファリントン氏が率いる運用担当者ら人的資源に頼り、短期的な変動を引き起こすイベントを基に人間が取引し、リスクに対してポートフォリオを調整する。

ペテイ氏はコンピューターモデルによるポジション構築を年1回とする理由について、「バリュエーションや成長、ベンチマークといったそれぞれ別の要因の計画対象期間が1年だからだ。1年の中のどこかとか1週間、6カ月で起きることには、裁量的に対応する」と説明した。

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最終更新:8月31日(水)13時53分

Bloomberg

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