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道南で強風被害拡大 台風10号【函館市】

函館新聞電子版 9月1日(木)10時27分配信

台風10号に伴う暴風の影響で、道南でも被害が拡大している。関係機関は8月31日、調査を一斉に進めたが、件数が膨大なため、被害の全容把握に時間を要する可能性がある。函館市では倒木や屋根のトタンが剥がれるなどの被害が相次ぎ、復旧作業に追われた。

10号は30日夜、暴風域を伴ったまま、渡島半島の南端をかすめる形で津軽海峡の西側に抜けた。函館地方気象台によると、30日夜の最大瞬間風速は、函館空港とせたな36・5メートル、奥尻町稲穂34・6メートル、函館市美原34・2メートル、森33・7メートル、松前32・1メートルなど。函館空港とせたなは歴代1位を更新した。

 函館市総務部によると、31日までに消防や各部局などに600件を超える被害情報が寄せられた。倒木や屋根、外壁の剥離など、主に強風による被害が中心。けが人の情報はなかったが、終日、各部局は市内各所で状況把握と復旧に追われた。

 市役所本庁舎では、1階南側出入り口通路の屋根のトタンが剥がれ、同出入り口の使用を中止。市土木部によると、倒木などを中心に150件の情報を把握、市営墓地では倒木による墓石の損傷もあるという。市都市建設部によると、市内複数の市営住宅で雨漏りの被害が出た。市教委の各課によると、文教施設やスポーツ施設の敷地内で樹木や街路灯の倒壊があった。旧函館区公会堂や市芸術ホール・北洋資料館などでも雨漏りを確認。市青年センターでは、天井の石こうパネルの一部が落下した。

 企業局上下水道部によると、市内一円で発生した停電の影響で、配水池よりも標高の高い地域に水を送るためのポンプ場が旧市内9カ所、東部4支所管内9カ所の計18カ所で停止。30日午後8時半ごろから、31日午前6時半ごろまでに一部世帯で水が出ない状態となり、約1600世帯に影響した。市内各水道施設への被害はなく、濁り水などもなかった。

函館新聞電子版

最終更新:9月1日(木)10時27分

函館新聞電子版