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伝統継承も狙うは女性客 日活ロマンポルノ“再起動の狼煙”

日刊ゲンダイDIGITAL 9月1日(木)9時26分配信

 2016年11月20日に45周年を迎える日活ロマンポルノが、“再起動の狼煙”を上げる。「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」と題し、5人の監督が新作のロマンポルノを撮ったのだ。

〈10分に1回の濡れ場〉〈総尺80分前後〉〈製作費は全作品一律〉〈撮影期間は1週間〉という製作条件に加え、新作は〈完全オリジナル脚本〉と〈ロマンポルノ初監督〉も課せられた。もっとも多種多彩な5作品がラインアップ。サスペンス、コメディー、時代劇、レズビアン、SFものなどエンターテインメントの要素を揃えたロマンポルノイズムを継承したといえるだろう。

 ショッキングピンクに英語をあしらった“オサレ”なポスターが象徴するように、主に若い女性層がターゲット。24日に日本外国特派員協会(東京・有楽町)で行われた会見には“監督5人衆”――塩田明彦氏、白石和彌氏、園子温氏、中田秀夫氏、行定勲氏が登場。若い女性客を意識して製作したと語っていたが、オトーサン世代の琴線にも触れることは間違いない。

 学生時代、ロマンポルノを浴びるように見ていたという映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、「こんな殺伐とした時代だからこそ、リブートする意義がある」とこう続ける。

「性や官能描写をメーンに人間ドラマや社会派ドラマを描くロマンポルノ。官能とは、性にまつわる陰惨極まりない現実の写し絵ではありません。人が生きていく上でのかけがえのない彩りです。世界中を見渡しても唯一無二の存在であるロマンポルノの新作が、その官能描写をテコに、多くの人の目に触れることは非常に意味のあることだと思います」

 5作品は、11月中旬から新宿武蔵野館ほか全国順次公開予定。芸術の秋もとい官能の秋となりそうだ。

最終更新:9月1日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。