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大物OBに再建託す 西武の次期監督は秋山幸二氏で決まりか

日刊ゲンダイDIGITAL 9月1日(木)9時26分配信

 3年連続Bクラスが確実な西武が、早くも再建のために動き出している。

 田辺徳雄監督(50)は14年6月、伊原前監督の休養を受けて監督代行となり、昨季から監督として指揮を執ってきたが結果を出せなかった。今季限りでの退団は決定的で、フロントはここにきて、次期監督として目されていた潮崎哲也ヘッド兼投手コーチ(47)からの方針を転換。大物OBの招聘に動くことになりそうだ。

 その大物とは、前福岡ソフトバンク監督の秋山幸二氏(54)だ。

 秋山氏は81年に西武入団。走攻守の三拍子揃った大型外野手としてチームの黄金時代を支えた。93年オフ、秋山、渡辺智男、内山智之とダイエーの佐々木誠、村田勝喜、橋本武広の大型トレードが成立。ダイエーでは、負け癖がついたチームを、自らの背中で変えていった。秋山に影響を受けたのが、小久保裕紀、松中信彦、城島健司、斉藤和巳、井口資仁(現千葉ロッテ)といった、後の主力選手たちだった。

 秋山氏は99年、新天地でも日本一となり、02年に現役引退。二軍監督を経て、09年に一軍監督に就任すると、3度のリーグ優勝、2度の日本一に輝いた。14年の日本シリーズ前、一度は続投を承諾しながら、千晶夫人の看病のためシリーズ後に勇退することが突然発表され、西武黄金時代の盟友でもある工藤公康現監督(53)にバトンを渡した。

■復帰にまったく障害なし

 ソフトバンクOBが言う。

「日本一を花道にユニホームを脱いだ直後の12月、残念ながら、11年オフから病に伏していた夫人の病状が悪化し、亡くなった。あれからもう1年半が経つ。長女はプロゴルファーの夢を断念したし、福岡市内の豪邸もすでに売って、今はマンション住まいです。球界復帰のネックになるものはない。今の西武は黄金時代の緻密な野球は見る影もなく、凡ミスも多い。幸いなことに、選手個々の能力は高く、菊池雄星(25)はやっと開花し、高橋光成(19)や森友哉(21)という有能な若手も伸びつつある。秋山を監督に呼んで、補強もしっかり行えば、3年目、いや恐らくフロントは2年目の2018年には優勝を狙えるチームにしてくれるはずと期待する声が増しているのです」

■40周年と大型プロジェクト

 実は、西武球団にとって2018年というのは大きな意味を持つ。かつて西武王国を築いた堤義明元オーナーが、福岡野球からライオンズを買収し、所沢に移転したのは1979年。つまり球団創設40周年の節目の年なのだ。

「しかも西武ホールディングスは現在、東京・池袋の旧本社ビルの建て替えとして、西武池袋線をまたぐ形で地上18階、100メートルの新ビルを建設中。これが2019年春の開業をめざし、また西武の顔ともいえる所沢駅にも線路上空3階、東口に地上5階建てのビルを建設。こちらは20年夏ごろに開業予定です。2019年から2020年にかけては、ライオンズの優勝で大型プロジェクトの完成に花を添えたい。球団の再建を託すには、かつて西武の顔だった秋山氏がうってつけなのです」(経済誌記者)

 この話を聞いた、西武、ダイエー(現ソフトバンク)の元球団代表だった坂井保之氏(プロ野球経営評論家)は、「それが本当なら、砂漠にひとりで降り立つようなもんだが、秋山は肝が据わっている男だからね」といってこう続けた。

「西武ライオンズの顔ともいえる秋山のトレードが成立したのは、もちろん当時の堤オーナーが了承したからです。あれだけの大物でチームの功労者です。ダイエーの球団代表だった私と取締役兼監督だった根本(陸夫)さんも、かつて西武で世話になった男です。堤さんとは、あうんの呼吸というか、いずれ時期がくれば、秋山は西武に帰る日が来ると思いましたね。今の西武は堤さんの影響力はなくなってしまったが、その時が来たのかもしれない。秋山は言葉は少ないが考えの深い男で、チーム全体を冷静に見る目もある。大きな器を持った男です。問題は、現在のフロントに彼をバックアップできるだけの有能な人材がいるのかどうか。その点は大いに疑問です」

 秋山氏が基礎をつくったホークスは資金力もあって常勝球団になったが、ボロボロになった西武は新監督の手腕でどこまで蘇るだろうか。

最終更新:9月1日(木)9時26分

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