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節約に走るサラリーマン家庭 オトーサン関連支出が激減中

日刊ゲンダイDIGITAL 9月1日(木)9時26分配信

 30日、総務省が公表した7月の家計調査(速報)でサラリーマン世帯のツライ実情が浮き彫りになった。1世帯(2人以上)当たりの消費支出は27万8067円と前年同月比で実質0.5%減少した。マイナスは5カ月連続だ。

 項目別に見ると、「被服および履物」(婦人服など)は7.0%減、軽自動車などを含む「交通・通信」が8.5%減に沈んでいる。

「もっと細かく見ていくと、家庭のオトーサンたちに関係の深い品目が大きく落ち込んでいることが分かります」(市場関係者)

■ゴルフ用品、ネクタイ、ワイシャツも

 そこで、家計調査の品目別(支出金額)をベースに、2015年7月と16年7月を比較してみた。ゴルフ用具(ゴルフクラブ、バッグ)は何と前年同月比で67.4%減少だった。ネクタイは51.9%減で、ワイシャツは16.8%減。外食の飲酒代は9.3%減り、家飲み用の清酒も7.8%減少した。ビールは4.0%減で、ワインも3.0%減だ。一方、低価格がウリの発泡酒やビール風アルコール飲料は8・5%増えた。

「家計調査を見ると、サラリーマン世帯は将来に不安を抱き、節約に走っていることが手に取るように分かります。削れるところは、できるだけ削る。食べる物も例外ではありません」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 さんま(29.4%減)は価格高騰で庶民の食卓に上る回数が減った。味噌汁の具からは、あさり(9.0%減)や、しじみ(5.1%減)、だいこん(7.1%減)が消えかかっている。刺し身盛り合わせ(4.4%減)はめったに食べられない。デザートは出てくるだけで感謝だ。グレープフルーツは20.8%減で、メロンは16.8%減。庶民の味方、バナナでさえ1.6%減った。

 家計調査には「NHK放送受信料」という項目があり、5.2%減だった。何らかの事情で、受信料を払えない世帯が増えたことになる。

 サラリーマン世帯の収入は57万4227円で、実質1.8%減。世帯主の小遣いは3.4%減った。アベノミクスとは何だったのか。首をかしげるしかない。

最終更新:9月1日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL