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米で話題 ウエアラブルデバイスで妊娠・避妊は思いのまま

日刊ゲンダイDIGITAL 9月1日(木)9時26分配信

コラム【ニューヨークからお届けします】

 米国でも出生率の低下が問題になっています。そんな中で話題なのが、「ウエアラブルデバイス」。一見、アップルウォッチに似た「AVA(エイヴァ)」が、女性の排卵日を高い確率で予想してくれるのです。

 女性が妊娠するためには、排卵日に性交を行う必要があることは誰もが知っていますが、月経周期のうち5~6日しかない排卵日を正確に知るのは、21世紀の今でもそう簡単ではありません。女性の月経期が複雑だからです。

 これまで排卵日を知るには、体温を測ってその微妙な上昇で知るか、尿の中のホルモンの変化から判断するしかありませんでした。おかげで、コメディー映画などで妻が夫に「排卵が始まったから早く帰ってきて!」なんて電話をするシーンが珍しくないほどです。

 しかし、このウエアラブルデバイスを使えば、排卵日が89%という、これまでと比べて飛躍的に高い確率で、しかも事前に分かるのです。その仕組みはこうです。女性は毎晩「エイヴァ」を手首につけて就寝。すると、眠っている間に脈拍数、体温、心拍数、呼吸数、生体インピーダンスなどを測定。朝、目覚めたらスマートフォンと接続し、専用アプリがその結果を分析、毎月5日間の排卵日をはじき出す。

 メーカーは、これを使用すれば妊娠の確率が2倍にアップするとうたっています。また、このシステムは避妊にも使え、「ピル以来の画期的な発明」と絶賛するメディアもあります。

「エイヴァ」は今のところFDA(米食品医薬品局)が認めた唯一のウエアラブル排卵日トラッカーで、価格は199ドル(約2万円)。医師の処方なしで買えます。今後、同様の商品が開発され、妊娠や避妊が楽になるだけでなく、こうした会話がよりオープンに行われることも期待されています。

▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

最終更新:9月1日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL