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【BOX】河野、真っ向勝負で判定0―3に「後悔ない」引退は明言せず

スポーツ報知 9月1日(木)6時6分配信

◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇ルイス・コンセプシオン(判定 3―0)河野公平●(31日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界スーパーフライ級正規王者・河野公平(35)=ワタナベ=が、4度目の防衛と王座統一に失敗した。暫定王者ルイス・コンセプシオン(30)=パナマ=の強打に終始苦しめられ、最後まで食い下がったが、0―3の判定で敗れた。試合後、去就について明言を避けたが、現役最年長の日本人王者はボクシング人生の岐路に立たされた。河野の戦績は32勝(13KO)9敗1分け、コンセプシオンは35勝(24KO)4敗。

 不屈の男が力尽きた。試合終了のゴングが鳴ると、河野は前のめりでロープにもたれかかった。9試合を数えた世界戦で4敗目。「力は出し尽くした。後悔もない」。これまでの敗戦とは違う感覚があった。

 コンセプシオンの強打が猛威をふるった。序盤はガードを高く上げ、距離を取って専守防衛に努めたが、相手のアッパーで何度も顔を起こされた。8回には奇襲の左アッパーでぐらついた。「何度も途中で倒されるかなと思った」。必死に粘ったが、難敵を攻略する引き出しはなくなっていた。

 2012年大みそかに3度目の世界挑戦で初めて世界王座を奪取。32歳だった。翌13年3月の初防衛戦で王座を失った直後に良きパートナーに恵まれた。15年3月に結婚した芽衣夫人(36)の存在だ。

 ヨガインストラクターの夫人はマッサージをし、食事も希望の時間に用意してくれた。14年3月の王座返り咲きの際は、喜びを分かち合った。7月に都内で結婚式を挙げ、“恩返し防衛”をしたかった。控室で夫を見守った芽衣夫人は「打ち合って彼らしい戦いでした」とねぎらった。河野は「家族がいたからここまで来られた」と語った。

 20歳の誕生日前日に臨んだデビュー戦は判定負け。幾多の世界戦をこなし、昨年10月には米国で元世界3階級制覇の亀田興毅氏に競り勝った。黒星から頂点に登り詰めた男も11月で36歳。「今後のことは少し休んで考える」と引退は明言しなかった河野だが、決断の時を迎える。(飯塚 康博)

 ◆河野 公平(こうの・こうへい)1980年11月23日、東京都生まれ。35歳。東亜学園高3年に入門。2000年11月プロデビュー。07年2月に日本スーパーフライ級王座、同10月に東洋太平洋同級王座に輝く。2度の世界挑戦失敗後、12年12月にWBA世界同級王座を奪取。13年5月のV1戦で敗れたが、14年3月にWBA世界同級王座を再獲得。身長166.5センチの右ボクサーファイター。家族は芽衣夫人。

最終更新:9月1日(木)15時13分

スポーツ報知