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ヤマハ創業者の生涯エッセーに 没後100年で出版

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月1日(木)9時18分配信

 浜松市の近代史に関する資料収集や研究を行っている同市中区の佐竹玄吾さん(64)がこのほど、日本楽器製造(現ヤマハ)創業者の山葉寅楠(1851―1916年)をテーマにしたエッセー「ヤマハトラクスかく語りき」を出版した。寅楠は8月で没後100年。「寅楠を知らない若者が増えている」と危機感を抱いて資料収集を行い、生涯や功績、人物像などをまとめた。

 佐竹さんはこの1年、伝記、人物史、ヤマハの社史、新聞といった寅楠について書かれた資料を基に執筆。オルガンを作るに至った経緯、出身地の和歌山県から浜松に来た理由と多岐にわたり取り上げた。

 「大野木吉兵衛先生が語る『山葉寅楠の生涯』」の章では、浜松短期大の歴史学の教授を務めた大野木さんが発表した研究論文から、寅楠の名字「山葉」の読みが「やまば」であったと紹介。初期のオルガンに付けられたプレートには「YAMABA」と書かれ、「やまは」と呼ばれるようになったのは1897年の株式会社設立のころだと記している。

 佐竹さんは「寅楠は日本の楽器産業を作り上げた人。浜松の基礎を作り上げた偉人を多くの人に知ってほしい」と話す。A5判、192ページ。1600円(税別)。市内の一部書店とインターネットで購入できる。

静岡新聞社

最終更新:9月1日(木)17時36分

@S[アットエス] by 静岡新聞