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東京国立博物館でミイラデジタル解剖室 最新技術で古代エジプトの謎に迫る /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 9月1日(木)13時6分配信

 上野・東京国立博物館(台東区上野公園)で現在、バーチャルリアリティー(VR)上演「東博のミイラ デジタル解剖室へようこそ」が開催されている。(上野経済新聞)

 国内に2体あるミイラのうち、同館が所蔵する「パシェリエンプタハのミイラ」について、最新技術で解明された内容を映像で紹介する。パシェリエンプタハはミイラの名前で、1904(明治37)年にエジプト考古庁長官であったガストン・マスペロさんによって寄贈された。映像制作を手掛けた凸版印刷の遠藤志津子さんは「これまで文字の解読によって判断されていたが、技術の進歩によってさまざまなことが分かってきた」と話す。

 映像では、CTスキャンや3次元計測データ、赤外線撮影、高精細デジタル撮影などにより明らかになったミイラの年齢、身長、性別などを、アニメーションを交えて解説する。ほかに、内臓を抜いてから心臓のみを戻すというミイラのつくり方や、砂の多いパンを食べていたという当時の生活が伝えられ、死者の裁判など古代エジプトの死生観が学べる内容となっている。

 上演後には、黒く塗られた実物大のミイラ複製にブラックライトを当て、模様を浮かび上がらせる体験も。遠藤さんは「光を当てて色が出てくるという体験を通じ、研究者が実験によって色を発見していった様子を追体験できれば」と話す。

 場内には「ミイラについてより興味をもってもらう」ために、ミイラ塗り絵コーナーや、死者の裁判を模した顔ハメパネルも。遠藤さんは「映像を見てから実物を見ると、理解が深まる。これからも実物では得られない体験ができるシアターを目指し、文化財の価値を伝えていきたい」と話す。

 上演時間は12時、13時、14時、15時、16時(土曜・日曜・祝日は11時回も)。月曜・火曜休館。入館料は、一般=500円、中学生以下無料。9月4日まで。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月1日(木)13時6分

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