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【BOX】田口、日本人対決完勝でV4「これからは“つよかっこいい”でお願いします」

スポーツ報知 9月1日(木)6時6分配信

◆プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇田口良一(判定 3―0)宮崎亮●(31日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29)=ワタナベ=が4度目の防衛に成功した。同級1位で元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(28)=井岡=に3―0の判定勝ち。世界戦で自身初のメインのリングに立ったが、重圧をはねのける完勝劇で、現役続行の意思を固めた前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36)=ワタナベ=の闘志に火をつけた。田口の戦績は25勝(11KO)2敗1分け、2階級制覇に失敗した宮崎は24勝(15KO)2敗3分けとなった。観衆3500。

 勝ち名乗りと会場からの大歓声を受けた田口は、少し得意げな表情を浮かべた。4連続KO防衛こそならなかったが、身長で11・3センチ、リーチで13・5センチ上回る利点を生かし、ジャブで圧力をかけて主導権を握った。中盤以降はショートフックやアッパーなど多彩な攻撃を繰り出した。「正直、最初はペースを握られると思ったけど、思ったよりやりやすかった」。日本人対決を完勝で制した。

 重圧をはねのけた。同門の先輩、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山が4月に陥落した。初めて世界戦でのメインイベントが巡ってきた。試合直前には先輩のWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(35)も防衛に失敗した。田口も陥落すればワタナベジムに3人いた世界王者がいなくなる危機だったが、一番年下の田口が牙城を守った。

 大役に「プレッシャーは今まで以上にあった。やばいと思って気落ちした」と吐露する一方で「ジムからチャンピオンがいなくなるのは絶対に避けたかった」と強い気持ちで立ち向かった。内山と約束したKO防衛こそ逃したが、勝利のリング上ではテレビ解説を務めた先輩に「復帰を待ち望んでいます」と現役続行にラブコール。後輩の頼もしい姿に内山は「僕の採点ではフルマーク。堂々とやっているように見えた。胸が熱くなった」と目を細めた。

 強くなったのは精神面だけではない。宮崎の出入りの速さに対抗するため、試合前には神奈川・平塚で短期合宿を敢行。8秒間ダッシュした後で22秒間をかけて戻るという砂浜の走り込みを6本1セット。それを12セット繰り返した。石原雄太トレーナーは「これだけ走り込むのは世界王者になってからは初めてではないでしょうか」と明かした。

 世界戦の初メインに加えて初の指名試合。先輩の王座陥落とさまざまな重圧がかかったが、それをはね返しての王座防衛。“つよかわいい(強くてかわいい)”ともいわれる田口だが、そのニックネームはもう卒業といってもいいはず。リング上で「(これからは)“つよかっこいい”でお願いします」と宣言。「強い相手と戦っていきたい」と力を込めた。(三須 慶太)

 ◆田口 良一(たぐち・りょういち)1986年12月1日、東京都生まれ。29歳。東京・芝商高3年時にワタナベジム入門。2006年にプロデビュー。07年に全日本ライトフライ級新人王。13年4月に日本ライトフライ級王座を獲得。同8月に井上尚弥(大橋、現WBO世界スーパーフライ級王者)に判定で敗れ、王座陥落。14年12月に世界初挑戦でロセル(ペルー)を破り、WBA世界ライトフライ級王座を奪取。身長167.7センチの右ボクサーファイター。独身。

最終更新:9月1日(木)11時17分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。