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田口がWBA世界ライトフライ級王座V4!内山との“6階級差スパー”効果だ

東スポWeb 9月1日(木)16時33分配信

 WBA世界ライトフライ級戦(31日、東京・大田区総合体育館)で王者の田口良一(29=ワタナベ)は同級1位の宮崎亮(28=井岡)を3―0の判定で破り、4度目の防衛に成功した。“浪速の番長”に何もさせない完勝V4は、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)と繰り広げた「6階級差スパーリング」の成果だった。

「僕の採点では、ほぼフルマーク(で田口の勝利)でした」。テレビ中継のゲスト解説を務めた内山が話した通り、一方的な内容の試合だった。

 7月の対戦発表、前日の調印式と盛んに田口を挑発してきた宮崎だったが、試合が始まるとほとんど前に出てこない。「3回ぐらいから、思ったよりやりやすいな、と思った。ジャブでフェイントをかけたら出てこなくなった」と田口も拍子抜けするほど、両者の勢いは違った。

 それもそのはず。田口はこれまでの練習で、宮崎よりはるかに“デカい相手”と対峙してきたからだ。その練習相手とは他でもない内山のこと。田口のライトフライ級と内山のスーパーフェザー級では、階級で6つ、リミット体重では約10キロの差がある。通常ではスパーリングなどあり得ないが、この2人はたびたび拳を合わせてきた。

 さすがにアマチュア時代にゲームセンターのパンチングマシンで「700キロを記録した」という内山の本気パンチを受けると、田口が壊れてしまう。スパーリングではなく「マスボクシング」に近いものの、田口によれば「僕は毎回スパーリングのつもりで、本気でやっていました」。内山のほうは「僕は軽く、ちょん、ちょんと当てるだけですよ」と笑うが、6階級上のKOダイナマイトのパンチは練習用の大きいグローブで「軽く、ちょん、ちょん」でも破壊力はすさまじい。田口は「ボディーとかにもらって、何度倒されそうになったかわかりません」と振り返る。

 これだけ緊張感がみなぎる練習に比べれば、同じ階級の選手のパンチなど怖くはなかった。王者からの強烈な圧力を受け宮崎が前に出てこれなかったこともあって4連続のKO防衛は逃したが、ジャッジが最大10点差をつける快勝。田口は「(内山との)あの練習は間違いなく役に立っていました」と打ち明けた。

 その内山が4月にKO負けし、この日のセミファイナルでは河野も王座陥落。「自分が負けるとジムの世界王者がいなくなってしまう。ヤバイなと気落ちして、プレッシャーがかかった」(田口)というが、いざリングに上がると、王者の貫禄を見せつけた。もちろん、内山とのスパーでメンタル面も鍛えられたのは言うまでもない。

 次戦は大みそかとなることが有力。今度こそ内山ばりのKO勝ちを決める。

最終更新:9月1日(木)19時51分

東スポWeb