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小池都知事、豊洲移転中止も 築地閉鎖延期を正式発表

スポーツ報知 9月1日(木)6時7分配信

 東京都の小池百合子知事(64)は31日、緊急記者会見を開き、11月7日に予定されていた都中央卸売市場築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転延期を正式に発表した。延期期間を明言せず、移転中止の可能性についても否定しなかった。

 黒いスーツ姿で会見場に現れた小池氏は第一声、移転延期を明らかにし、「11月2日に予定されていた築地場内市場の閉鎖およびその後の解体工事も延期する」と白紙撤回を宣言。延期の理由について「安全性への懸念、巨額で不透明な事業予算、情報公開の不足の3つの疑問がある」と述べた。

 豊洲市場では土壌や地下水から高濃度のベンゼンが検出され、都は14年11月から地下水モニタリング調査を7回実施。最終の8回目の調査が今年11月18日から始まる予定で、調査結果は来年1月中旬になる見通し。小池氏は「結果が出る前に開業することに大いに疑問を持っている」と指摘した。仮に調査結果が環境基準値を下回っても、移転は早くて2月以降にずれ込む見込み。

 さらに、小池氏は11年2月時点で3926億円だった総事業費が4年間で5884億円に膨張したことも問題視。環境、土壌汚染などに詳しい専門家を6人ほど集めたプロジェクトチームを9月に設置する考えを示した。会見で「市場移転を中止する考えはあるか」と問われると、「プロジェクトチームの精査を待つ」とするにとどめ移転中止も否定しなかった。延期を求めていた水産仲卸売業者の三浦進さん(68)は「働きやすく、使い勝手のいい市場にしてこそ良いサービスを還元できる」と歓迎した。

 築地市場跡地の地下には、2020年東京五輪・パラリンピックで選手村(中央区)と都市部をつなぐ環状2号線が開通される予定。だが移転延期となれば、道路の完成は遅れ「大会には間に合わない」(都担当者)という。大会運営に影響が及ぶおそれも出てきた。

 移転延期によって発生する損害の補填(ほてん)等のために、補正予算を組むとなれば議会の同意が必要となるケースもある。28日に開会する都議会定例会で、移転を了承した最大会派自民党との対立激化は避けられそうにない情勢となった。この日、議会各会派は知事の決定に対して声明を出したが、自民だけ沈黙。議会関係者によると、知事から詳細な説明を受けていないことが理由という。

最終更新:9月1日(木)6時7分

スポーツ報知

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