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【インタビュー】SWANKY DANK、ポップパンク・シーンを全力で盛り上げる最新音源『it is WHAT it is』

BARKS 9/1(木) 17:34配信

良質なメロディーとパンク感を融合させた独自の音楽性を持つバンドとして、シーンで注目を集めているSWANKY DANK。8月3日にリリースされた彼らの最新音源『it is WHAT it is』は、爽やかさと荒々しさを併せ持った彼らならではの魅力を堪能できる一作に仕上がっている。充実した内容を誇る音源のリリースに加えて、9月からキャリア初の47都道府県ツアーを行うこともあり、知る人ぞ知る存在だったSWANKY DANKが今後さらなるスケールアップを果たすことを予感せずにいられない。メンバー4人に集まってもらって、『it is WHAT it is』を軸にしつつSWANKY DANKについて大いに語ってもらった。

■僕たちはエモっぽかったりラウドな感じだったりするシリアスな側面と
■パンクの明るい要素を活かした部分という2面性を持っているんです

――BARKSではインタビュー初登場ですね。まずはバンド・プロフィールをお願いします。

YUICHI:SWANKY DANKを結成したのは、2007年です。ポップパンクをやりたくて、僕と弟のKOJIが中心になって始めました。最初の頃はサポート・メンバーを入れて活動していたんですけど、ピンクリボン軍でドラムを叩いていたSHUNと知り合って。それで、一度サポートをお願いすることにして、一緒にスタジオに入った時に、すごい熱量を感じたんですよ。もちろんプレイにも惹かれたけど、それ以上に熱さの部分で、この人と一緒にやりたいなと思った。そのときのドラマーがサポートをやめることになったタイミングで、すぐにSHUNに電話して、サポートをお願いしました。そこから3人で曲作りを始めた段階で、もうSHUNじゃないとダメだろうということになって、正式メンバーとしてやらないかと誘ったところ、一緒にやろうと言ってくれました。ちょうどその頃にKO-TA(g)がやっていたRUNNER'S-Hiというバンドが解散したと聞きつけて、“KO-TAがフリーになった!”と思ってすぐに電話して(笑)。最初はライブ1本だけサポートをお願いするつもりだったけど、一緒にライブをしたらすごく良くて、このままメンバーになってもらおうということになって。そうやって、この4人が揃いました。

――焦らずにメンバーを探した結果、良い出会いがありましたね。それぞれの音楽的なバックボーンなども話してもらえますか。

KOJI:僕が一番影響を受けたバンドは、Incubusです。自分達がやっている音楽とはちょっと系統が違うけど大好きだし、彼らの生き方みたいなところとかもすごく好きで、僕は同じタトゥーを入れている…みたいな(笑)。それくらい影響を受けました。あとは、やっぱりポックパンクが好きで、普段はSTATE CHAMPSとかNECK DEEPといった洋楽のポップパンクをよく聴いています。

KO-TA:僕は、元々ハードロックやヘヴィメタルが好きでギターを始めたんです。だから、中学生の頃はVan HalenやMr.BIG、METALICAといった辺りをよく聴いたり、コピーしたりしていました。その後、高校生になってからGREENDAYやBLINK-182、OFF SPRINGとかにどっぷりハマッて、自分の音楽性の基礎ができ上がったという感じですね。最近は、BLINK-182やGOOD CHARLOTTEといった10年前くらいに聴いていたバンドを、よく聴いています。ここに来て彼らは盛り返してきていて、新譜をバンバン出しているし、すごく良い作品が多いんですよ。なので、最近は彼らの新しい音源を聴いて、ポップパンクの魅力を改めて感じる毎日になっています。

SHUN:僕はもう根っからパンクとかが好きで、入り口はTHE BLUE HEARTSでした。中2くらいの頃に、THE BLUE HEARTSが僕の地元の体育館でライブをしたことがあって。それを観に行った時にドラムの音がカッコいいなと思って、ドラムを始めたんです。そこから入って、高校生になってからはNOFXとかを始めとした洋楽のパンクに触れるようになって、特にBLINK-182のトラヴィス(・バーカー)にはすごく影響を受けました。最近はKO-TAも言ったようにBLINK-182とかが新譜を出していて、それがメッチャ良くて。そこで火が点いて、僕も昔聴いていたバンドとかをよく聴いています。

YUICHI:僕もIncubusは、すごく好きですね。ボーカルのブランドン(・ベイド)は独特のフェイクを使うんですけど、自分も曲作りの時にそれを軽く意識していたりします。そういうメロディーとパンクを融合させるのが好きなんですよ。あとは、もちろんポップパンクが好きで、GREED DAYやHOOBASTANK辺りからも影響を受けました。

――SWANKY DANKの楽曲は良質なメロディーを活かしたものが多いので、ポップスに造詣の深いメンバーがいるような気がしていたんです。なので、皆さんのバックボーンは、ちょっと意外でした。

YUICHI:もちろんBACK STREET BOYSとか洋楽のポップスも聴くし、日本で育っているからJ-POPも耳に入ってきていますよね。だから、影響を受けている部分はあると思います。ただ、メロディアスな曲を作るためにJ-POPとかを研究したことはなくて。自分の中から自然に出てきたメロディーを活かした結果、メロディアスなものになっているという感じですね。それに、メロディーは本当に大事にしていて、曲を作る時は全部アコースティックから作っています。

――メロディー・センスの良さを感じます。では、最新音源『it is WHAT it is』の話をしましょう。今作を作るにあたって、テーマやコンセプトなどはありましたか?

YUICHI:よりポップパンクにしようというのがありました。僕たちはちょっとエモっぽかったり、ラウドな感じだったりするシリアスな側面と、パンクの明るい要素を活かした部分という2面性を持っているんですよ。そういう中で、今回はパンクに焦点をあてて、原点回帰じゃないけど、1stと、その次に出した『The Love Was Gone・・・』というミニ・アルバムを掛け合わせたようなアルバムにしようといって制作に入りました。

――最近のパンク/メロコア系は疾走感を押し出しているバンドが多い印象がありますが、SWANKY DANKは違っていますね。

YUICHI:そう。テンポに関しては、あえて遅くした部分があって。速い曲は好きだし、ライブでも盛り上がるけど、俺達はちょっと前にアコースティック・アルバムを作ったことがあって、その時に、歌を活かすテンポ感ということを痛感したんです。それに、言われた通り、今のメロディック・シーンはテンポが速ければ速いほど良いとされている感じがあるけど、自分達が好きな洋楽に立ち返って聴くと、BPMはそんなに速くないんですよね。俺達の中には、時代の流行りとかに乗るんじゃなくて、本当に自分達が良いと思える音楽を創りたいというのがあるから。そういうところを大事にして、『it is WHAT it is』に入っている楽曲のBPMは決めました。

――少しテンポが遅いことが個性であると同時に、魅力になっています。それに、“メロディアス&アッパー”という筋を1本通しつつ、いろいろな顔を見せていることもポイントです。

YUICHI:そういうミニ・アルバムにはなったかなと思います。今回の曲の中で個人的に印象が強いのは、「TIME」かな。この曲は、作るのにちょっと苦労したんですよ。最初は、すごく“ノベッ”としていたんです。でも、サビで抜き差しを活かしたり、サビのメロディーとキックの位置を合わせたりすれば良い感じになるんじゃないかなと思って。それで、メロディーに合わせてバッキングやキックを考えていったんですけど、それにちょっと苦労しました。ギターをちょっと自分勝手にストロークしたりすると、グチャッとしてしまうんですよ。かといって、合わせ過ぎるとダサいし。特に、キックは相当細かく決め込んだよね?

SHUN:うん。この曲のサビは、本当に苦労した。テクニック的にどうこうということじゃなくて、作り出すグルーブの面でかなり試行錯誤しました。なかなか日本で、こういう雰囲気を出せるバンドはいないんじゃないかなと思いますね。今回のアルバムで僕が特に入っているのは、1曲目の「MADE A MESS」です。この曲は、ポップパンクという枠では括れないところにあると思うんですよ。明るい曲なのに、聴いていると少しせつなくなるような雰囲気を醸し出していて、それは今までのSWANKY DANKにはなかったテイストなんです。そういうところで、この曲はより幅広い層のリスナーに良い曲だねと言ってもらえると思うし、演奏していてすごく気持ち良いという面でも気に入っています。

KOJI:俺的に印象が強いのは、「WIMP」ですね。俺らの曲の中でもよりダークな雰囲気を持っているし、特効じゃないけど、サビの頭に“ドーン!”という音を入れたりしていて。結構新しい試みをした曲というところで新鮮さを感じているし、アルバムの良いフックになっているんと思います。

YUICHI:この曲は、いろいろやったよね。イントロとかも最初は普通の8ビートだったんですけど、SHUNのアイディアで、ちょっとメタル要素が入ったんです。

――ブラスト・ビートになってそのまま突進するのかと思いきや、すぐに8ビートに変わるじゃないですか。

SHUN:そう、すぐにやめるという(笑)。

――それが、すごく良いなと思いました。

YUICHI:そのまま行ってしまうと、多分お客さんがノリづらくなってしまうというのがあったので変えることにしたんです。だから、ブラストの疾走感を押し出すんじゃなくて、要素として使うというか。そういう手法を採ることで、インパクトのあるイントロになったんじゃないかなと思います。

KO-TA:あのイントロは、すごくカッコいいよね。僕は「BAD GIRL」という曲が良いなと思っています。ポップパンクで、明るい感じで、ビートも気持ち良くて、すごく好きですね。それに、この曲のギター・ソロは、敢えてちょっとクサくしたんです。普通に弾いたら、つまんないかなと思って。

KOJI:チャラい曲だからね(笑)。

KO-TA:そう(笑)。「BAD GIRL」はバンドとして表現したいものが明確で、それを上手く形にできていると思います。

■言葉一つ一つに対する発音の仕方とかを改めて深く考えたというのがあって
■角を落とし日本語をはっきり歌いつつも丸い感じをイメージしました

――歌詞についても聞きたいのですが、歌詞の面で全体を覆う大きなテーマなどはありましたか?

YUICHI:大きなテーマはなかったけど、今回はKOJIが歌詞を書くということを復活させました。もともと1stの時は僕とKOJIで半分ずつ書いていたし、歌も半々の割合で歌っていたんです。でも、2ndからは、歌は全部KOJIに任せることにしたんです。僕はリッチー・サンボラが好きで、彼みたいに“あれ? もしかしたらメインよりもちょっと歌が上手いんじゃねぇ?”と思われるギタリストになりたくて(笑)。それで、歌はKOJIに任せることにしたけど、KOJIは歌詞を書くことよりもソング・ライティングが好きだったんです。それで僕が歌詞を書いていたけど、やっぱりステージの真ん中に立って歌うのであれば、自分の言葉で歌わないといけないので。そういう話をしていたら、KOJIが今回自分で書くからと言ってきて。正直、助かりました(笑)。

――歌詞は“夢みることを忘れずにいよう”だったり“自分らしく生きよう”といったことを、爽やかに描いていることが印象的です。では、続いて今回のレコーディングについて話しましょう。『it is WHAT it is』を録るにあたって、それぞれプレイや音作りなどの面でこだわったことは?

SHUN:今回は、やっと自分のドラムセットでレコーディングできたんですよ。それが、すごく嬉しかったです(笑)。細かいところまでこだわってSAKAE DRUMにオーダーして、作ってもらったセットなんですよ。SAKAEのドラムは、本当に良い。新品の時から鳴りがすごいし、低音がよく出るし、パキッとしたところもあって、こういう音楽にはすごく合うんですよ。破壊力もあるというか(笑)。

YUICHI:良いよね、下品な色でね(笑)。

SHUN:下品じゃない! 下品じゃねぇよっっ!!(笑)

YUICHI:冗談だよ(笑)。

SAKAE:ああ、そうか。SAKAE のセットのお蔭で、今回は本当に楽しい気持ちでレコーディングできました(笑)。

――良かったです(笑)。ドラムのプレイに関しては結構凝ったアプローチが多くて、ドラムも楽曲の場面作りを担っていることが印象的です。

SHUN:今回は、そういうところを密に話し合えたというのがあって。バンドをやっている人間であれば、ここはこういうドラムが来るだろうなというのが分かると思うんですよ。そうじゃなくて、メロを壊さない程度に普通とは違うものを入れたいなというのがあって。それで、一般的なアプローチと、違うアプローチのものの2パターンを持っていって、良いほうを選んでもらうことにしたんです。結果的に、採用になったものもあれば、ボツになったものもあったけど、それは気にならなくて。全曲のドラムのアプローチについて話し合えたことが、すごく良かったと思いますね。さっき話が出た「WIMP」のイントロとか「MADE A MESS」のAメロのタムを絡めたパターンとか、いろいろ面白いことをしているので、ドラムにも耳を傾けてもらえると嬉しいです。

KOJI:ベースは音に関して、かなりこだわりました。今一緒に作業をしているプロデューサー的な立ち位置の人がいて、その人のスタジオで録っているんですけど、そこにものすごくいっぱい機材があって。「これ、良い音するよー!」とか言われて、もう自分の機材を使う必要がないくらいなんです。「とりあえず、これに挿せば良いんだよ」みたいな感じで(笑)。その人が曲に合う機材を選んでくれて、音も作ってくれたので、すごく有り難かったです。プレイに関しては、オーバー・レコーディングにならないように気をつけました。俺は歌も歌うから動き回るベースを弾いてしまって歌えなくなるのは違うし、もともと動き回るベースはあまり好きじゃないというのもあって。フレーズ的にはストレートだけど、存在感のあるベースというところを目指しました。

――そういうアプローチが功を奏して、アルバム全編に亘って心地好くドライブするベースの魅力を味わえます。

KOJI:ありがとうございます。シンプルな分、SHUNのドラムとしっかり合わせることが大切だなというのがあって。その結果、気持ち良くドライブしていると感じてもらえたなら嬉しいです。歌に関しては、さっき少し話が出ましたけど、今回のアルバムを作る前にアコースティック・アルバムを作ったんですね。その時に、言葉一つ一つに対する発音の仕方とかを改めて深く考えたというのがあって。YUICHIは符割りの面で結構独特な感覚を持っていて、彼が作るメロディーは俺の中では角張ったイメージがあるんですよ。それを自分なりに角を落として、丸くしていく作業というか。日本語をはっきり歌いつつも丸い感じをイメージする。前回そういうことをすごく大切にして、今回も引き続きそれを意識して歌に取り組みました。

YUICHI:KOJIのノリもちょっと独特で、歌がジャストのグリッドよりもちょっと後ろにいるんですよ。僕はジャストで歌うし、“ガッ!”という声の出し方をするから、硬く感じるんだと思う。それを丸くするというのは、グリッドよりも少し後ろで、なおかつ柔らかめに入る歌い方をするということだと思います。僕的に、そういう風に歌うのは構わないというか、むしろ歓迎しているので、歌のニュアンスに関しては完全にKOJIに任せています。

――KOJIさんの個性を尊重しているんですね。歌に関しては、ダイナミクス・レンジの広さもポイントです。

KOJI:それも、アコースティック・アルバムが大きかったですね。あのアルバムを作った時はベースも弾かずに、より歌に集中したんですよ。そこで得たものが、今回のアルバムには自然と活かされていると思います。

KO-TA:ギターに関しては、KOJIが言ったように、スタジオにいっぱい機材があったので、自分の機材はほとんど使わずにアンプを借りたんですけど、それが良くて。普段使っているアンプだと自分が好きな音だから、フレーズもそれに合ったものを弾きがちなんですね。でも、違う音になった瞬間に、いつもは弾かないようなフレーズを自然と弾いたりするというのがあって。なので、今回いつもと違うアンプを使うことによって違うアプローチができたのが、すごく面白かったです。

――ちなみに、どんなアンプを使ったのでしょう?

KO-TA:普段はメサ/ブギーを使っているんですけど、今回はフリードマンが多かったです。

YUICHI:めっちゃ高いヤツだよね。

KO-TA:そう。自分じゃ買えない(笑)。

――フリードマンですか? バッキングの音は、フリードマンにしてはあまりゲインが高くないように感じます。

YUICHI:バッキングは基本的に僕が全部弾いていて、フリードマンとボグナーの音を左右に振ったりしていて。フリードマンはゲインを高めにしていて、ボグナーはそんなに歪ませていなかったりするんですよ。だから、聴こえ方的には、あまり歪んでいないように感じるんだと思います。とにかく、フリードマンはめっちゃ良かったよね?

KO-TA:良かった。モダンな音がするハイゲイン・アンプというイメージがあるけど、ビンテージっぽい音も出せるんですよ。

YUICHI:ゲインの設定も細かくできるし。本当はね、アンプは内緒にしておきたかったんです(笑)。

■“これが現実さ”という受け身ではなくて
■“俺達はやってやるんだ”という能動的な姿勢に変えたくなった

――ギターのプレイについても話してもらえますか。

YUICHI:バッキングは、基本的に歌に合わせるようにしています。あとは、多分ここはKO-TAがこういうギターを弾くだろうなという場所は、白玉コード一発にしたりとか。それに、ここは必ずこの音が欲しいという時は、KO-TAが弾かなくても大丈夫なように入れるようにしています。ギターの面で印象が強いのは、やっぱり「TIME」かな。あとは、「BELIEVE IN MYSELF」と「IN THE END」で、チューニングを“ドロップC”にしたというのがあって。「MUSIC」という曲がドロップCで、それに追随するというか、仲間の曲が欲しかったんです。「MUSIC」がそうなんですけど、僕はメジャー・キーの曲でダウン・チューニングという手法が好きなんです。「IN THE END」は暗い曲だからドロップCがフィットするけど、いかにメジャー・キーのポップパンクの曲でダウン・チューニングにして、ダウンっぽく聴かせないかという(笑)。そういうことを「BELIEVE IN MYSELF」で、やっています。

KO-TA:自分のパートはYUICHIが作ったバッキング・パターンを聴いて、どういうアプローチをするかを考えました。アコースティック・アルバムを作った時に歌を大事にしたアプローチを採って、今回はそれをさらに推し進めたいというのがあって。全体的に、わりとシンプルになっている気がしますね。

――シンプルかつ効果的なリード・フレーズという印象です。

YUICHI:そう言ってもらえると嬉しいです。あとは、「IN THE END」という曲で、多分SWANKY DANK史上一番アグレッシブなギター・ソロを弾いたというのがあって。ワウを踏むということだけを決めて、アドリブで何回か弾いて良いテイクを採用したんですよ。これは、攻撃的なギターが弾けたなと思って気に入っています。

――アドリブながら構成がしっかりしているのもさすがです。

KOJI:僕は、弾き過ぎるのは好きじゃないんですよ。テクニックをひけらかすようなプレイは全く良いと思わない。だから、タッピングは絶対にやらないんです。やろうと思えば、普通にできるけど。タッピングはあえてやらずに、今回はピッキングとかトリル、チョーキングのニュアンスといったところで攻めました。それに、全部の曲でタイプの違うソロを弾けたことにも満足しています。

――ギター・ソロも聴きどころになっています。『it is WHAT it is』は、楽曲、歌詞、プレイといった全ての面が良質な一作に仕上がりましたね。ミニ・アルバムのリリースに合わせて行われるキャリア初の47都道府県ツアーも注目です。

YUICHI:47都道府県ツアーは、前々からいつかやろう、いつかやろうと言っていて。できる時にやれば良いじゃん…くらいの感じで、ずっと来ていたんですよ。最近はみんなやっているし、俺達はそういうスタンスじゃないからというのもあったし。でも、今回のレコーディング中に“it is WHAT it is”というタイトルを思いついたんですけど、この言葉には“これが現実さ”という、ちょっと投げやりっぽい意味があるんですね。そこから派生していろんなことを考えていく中で思ったのが、自分達はソールドアウトにこだわったことがないということだったんです。ソールドアウトにこだわらずにライブをして、それなりに形になって、“これが現実さ…”くらいの感じでやっているなと。でも、今回のレコーディングが終わった時に、それじゃダメだなと思ったんです。“これが現実さ”という受け身ではなくて、“これが現実なんだ。俺達はやってやるんだ”という能動的な姿勢に変えたくなった。47都道府県ツアーもいつかやるではなくて、今やれば“これが現実だ!”ということを、みんなに叩きつけられるんじゃないかなと思って。それで、このタイミングでやろうと決めました。


KOJI:47都道府県ツアーは、もう未知数過ぎるというのがあって。たとえば、北海道で6ヶ所廻るとか。普通のツアーでは、考えられない。そういうことも含めて、今は期待と不安が入り混じってグチャグチャの状態になっています。正直、不安のほうが大きいかもしれない。でも、その不安を1本1本のライブで打ち崩していって、なおかつ俺らの外にいて、ファイナルがTSUTAYA O-EASTというのは無謀だろうと思っているヤツらにも“なめんじゃねぇ”と。そいつらもファイナルに連れていくくらいの勢いで、もう1本1本のライブを死ぬ気でやっていって。そういうツアーを経て、ファイナルではみんなで楽しい空間を創りたいと思っています。

KO-TA:いつもいろんな場所のお客さんから、自分の地元に来てくださいという声をもらっているけど、なかなか行けなくて。今回のツアーで、そう言ってくれている人のところに行けるというのは、バンドとして意義があることだなと思いますね。今まで会えなかった各地の人と実際に会えることを、すごく楽しみにしています。あと、各地の美味しいご飯も楽しみにしています(笑)。

SHUN:47都道府県ツアーは、疲弊していく姿も見てもらいたいというのがありますね。どれだけツラくてもライブの時はピッとするだろうけど、多分そうし切れない時もあると思うんですよ。でも、そういう姿を見せるというのは、お客さんにとっても、自分達にとっても大事なことなんじゃないかなと思って。それも含めて俺達のことを愛してくれたら、すごく嬉しいから。だから、包み隠さずその時その時の自分の状態を、ライブで出していきたいなと思っています。

YUICHI:関西辺りでは、赤い縦ジマの服を着て、丸い眼鏡をかけて、“ドン! ドン!”とドラムを叩く人とすり替わってるかもしれない(笑)。

一同:ハハハ!! 食い倒れ人形!!(笑)

SHUN:それ良いな(笑)。大阪では、彼にがんばってもらおう(笑)。

YUICHI:あと、今回の47都道府県ツアーは全てで対バンライブにしようと思っていて、今は対バンを募集中です。オープニング・アクトを探しているわけじゃなくて、一緒にポップパンクのシーンを盛り上げてくれるバンドを探しているんです。なので、自信があるヤツ……根拠のない自信でも構わないので(笑)、ポップパンク・シーンを活性化させたいと思っているバンドに、ぜひ応募して欲しいです。各地で対バンと勝負をしながら、全力で47都道府県を走り抜けていって。その中で自分達はなにを感じるのか、どんなものが生まれるのか、終わった時にSWANKY DANKがどんなバンドになっているのかといったことを、すごく楽しみにしています。

取材・文●村上孝之

NEW MINI ALBUM『it is WHAT it is』
2016.8.3 Release
\1,728-(tax in) / GMRF-1008
1.MADE A MESS
※テレビ朝日系全国放送「Break Out」8月度 エンディング・トラック
2.BELIEVE IN MYSELF
3.TIME
4.WIMP
5.BAD GIRL
6.IN THE END

ライブ・イベント情報
<SWANKY DANK “it is WHAT it is” TOUR>
9月1日(木)千葉 / 千葉LOOK(w/AIR SWELL)
9月3日(土)神奈川 / 横浜FAD(w/NAMBA69)
9月4日(日)栃木 / 宇都宮HELLO DOLLY(w/NAMBA69)
9月10日(土)長野 / 松本ALECX(w/FIVE NEW OLD)
9月11日(日)新潟 / CLUB RIVERST(w/AIR FLIP)
9月16日(金)福島 / 郡山#9(w/POT)
9月17日(土)宮城 / 仙台enn 2nd(w/POT)
9月21日(水)青森 / 八戸ROXX(w/MOTHBALL)
9月22日(木・祝)秋田 / LIVE SPOT 2000(w/MOTHBALL)
9月24日(土)山形 / 昭和セッション(w/Another Story)
9月25日(日)岩手 / 盛岡Change(w/Another Story)
10月8日(土)福井 / 福井CHOP(w/GOOD4NOTHING)
10月10日(月・祝)富山 / 富山SOUL POWER(w/GOOD4NOTHING)
10月15日(土)群馬 / 前橋DYVER(w/HOTSQUALL)
10月16日(日)埼玉 / 北浦和KYARA(w/THE CHERRY COKES)
10月21日(金)茨城 / 水戸ライトハウス(w/FOUR GET ME A NOTS)
10月23日(日)北海道 / 札幌BESSIE HALL(w/NOISEMAKER)
10月25日(火)北海道 / 旭川CASINO DRIVE(w/NOISEMAKER)
10月26日(水)北海道 / 北見ONION HOLL(w/NOISEMAKER)
10月28日(金)北海道 / 帯広STUDIO REST(w/NOISEMAKER)
10月29日(土)北海道 / 苫小牧ELLCUBE(w/NOISEMAKER)
10月30日(日)北海道 / 函館CLIUB COCOA(w/NOISEMAKER)
11月11日(金)石川 / 金沢vanvan V4(w/ENTH)
11月12日(土)京都 / KYOTO MUSE(w/ENTH)
11月13日(日)兵庫 / 神戸太陽と虎(w/THE SKIPPERS)
11月15日(火)鳥取 / 米子laughs(w/Rhythmic Toy World)
11月16日(水)島根 / 出雲APOLLO(w/Rhythmic Toy World)
11月18日(金)広島 / CAVE-BE(w/SUNSET BUS)
11月19日(土)山口 / 周南rise(w/SUNSET BUS)
11月20日(日)長崎 / Studio Do!(w/MELLOWSHiP)
11月22日(火)佐賀 / GEILS(w/MELLOWSHiP)
11月23日(水)大分 / SPOT(w/MELLOWSHiP)
11月25日(金)宮崎 / SR-BOX(w/KNOCK OUT MONKEY)
11月26日(土)鹿児島 / SR-HALL(w/KNOCK OUT MONKEY)
11月27日(日)熊本 / Django(w/KNOCK OUT MONKEY)
11月29日(火)福岡 / Queblick(w/at Anytime)
12月1日(木)香川 / 高松TOONICE(w/at Anytime)
12月3日(土)徳島 / Crowbar(w/Hello Sleepwalkers)
12月4日(日)愛媛 / 松山サロンキティ(w/Hello Sleepwalkers)
12月5日(月)高知 / X-pt.(w/Hello Sleepwalkers)
12月7日(水)岡山 / Crazy MAMA 2nd ROOM(w/Dizzy Sunfist)
12月9日(金)三重 / 鈴鹿ANSWER(w/Crystal Lake)
12月10日(土)岐阜 / 柳ヶ瀬anst(w/Crystal Lake)
12月11日(日)静岡 / UMBER(w/Crystal Lake)
12月16日(金)和歌山 / GATE
12月17日(土)奈良 / NEVERLAND
12月18日(日)滋賀 / 守山BLUE
12月20日(火)山梨県 甲府CONVICTION(w/MEANING)
2017年3月4日(土) 沖縄県 沖縄Output

<SWANKY DANK “it is WHAT it is”TOUR -FINAL SERIES ONEMAN SHOW->
2017年1月21日(土) 大阪BIGCAT
2017年1月22日(日) 名古屋BOTTOM LINE
2017年1月28日(土) 渋谷TSUTAYA O-EAST

チケット(9/1~12/18公演)
一般発売中

最終更新:9/1(木) 17:34

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]