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乳幼児がなりやすい「砂かぶれ様皮膚炎」の対処法

ベネッセ 教育情報サイト 9月1日(木)10時0分配信

1歳をピークに0歳後半~4歳児に発症しやすい砂かぶれ様皮膚炎は、良性の疾患ですが、治るまでに約1か月かかるため、保護者も不安に思うようです。そこで、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長の馬場直子先生に、対応のポイントについて伺いました。

病院に行き、症状が類似する皮膚疾患との鑑別を

砂かぶれ様皮膚炎は、熱もほとんど出ず、重症化しにくい、良性の疾患です。大流行するようなこともないために、一般的にあまり知られていないようです。だからこそ、経過観察をし、ほかの皮膚炎ときちんと鑑別するためにも、病院に行って、診断してもらうことをおすすめします。

初期症状などが似ている皮膚炎は3つあります。
手足口病・川崎病・溶連菌感染症です。

手足口病は、手のひら、足の裏に水疱(すいほう)ができます。症状が現れる部位が砂かぶれ様皮膚炎と似ていますが、手足口病はしっかりした大きさの水疱がぽつぽつとでき、また、水疱は口の中にもできます。一方、砂かぶれ様皮膚炎は、1~2ミリの細かい丘疹が密集してできるという違いがあります。

川崎病は、手のひらや足の裏が真っ赤になって腫れて、最終的にずるっと皮がむけていくという特徴があります。その真っ赤になって腫れた状態が、砂かぶれ様皮膚炎と似ています。ただし、川崎病では発熱が頻発するという特徴があり、その点が砂かぶれ様皮膚炎とは大きく違う点です。高熱が続くので、全身状態が違います。

溶連菌感染症は、かゆみを伴う赤い丘疹ができるという点で、砂かぶれ様皮膚炎と似ています。ただし、溶連菌感染症は手のひらと足の裏に限らず、全身にぶつぶつができます。また、のどの痛みや腫れの症状が出ること、発熱を伴うことが多く、そうした点で鑑別できます。

手足口病は、地域や時期によって流行が見られますが、砂かぶれ様皮膚炎は、特定の時期や地域で流行することが見られません。感染したとしても、不顕性感染の場合もあり、そのような子どもは大勢いると考えられます。そのため、予防という観点でできることはあまりないのが現状です。お子さまが普通に生活を送っていれば、ウイルスに感染する可能性はあり、また良性の疾患ですので、過度に心配することはありません。

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最終更新:9月1日(木)10時3分

ベネッセ 教育情報サイト