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幻想の紫。111億光年と史上最も遠い銀河団「CL J1001」が発見される

sorae.jp 9/1(木) 4:59配信

宇宙には無数の銀河や、それが数百個以上も集まってできた「銀河団」がたくさんあります。そして今回天文学者が宇宙から探し出したのは、史上最も遠くで発見された銀河団「CL J1001+0220(CL J1001)」です。
 
このCL J1001は地球から111億光年先と、途方もなく遠い場所に存在しています。観測にはハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線観測衛星、ヨーロッパの超大型望遠鏡VLTなどが利用されました。これまでこのような非常に遠い場所では、原始星団しか発見されていなかったのです。
 
なお銀河団とは宇宙で最も大きな構造体で、重力によって固まって存在しています。またその性質や構成(銀河やダークマターなど)はそれぞれ異なっているのです。そして今回発見された銀河団は111億光年先にあるので、その光は111億年前に放たれたものということになります。そう考えると、宇宙の膨大な時間や空間の広がりにちょっとクラクラしてしまいそうです。
 
報告によれば、今回観測された銀河団の姿はその創生直後に放たれたものだと予測されています。また銀河団の中心には11個の巨大な楕円銀河があり、9つの銀河では星を年間3,400個という膨大なスピードで生成しているようです。このような銀河団の創生期が観測された例も今回が初めてとなり、観測を通じて今後銀河団に関する研究が進むことが期待されています。
 
さらにCL J1001では、従来のシミュレーションに比べて中心銀河において遥かに多くの星を生成していることもわかっています。これはCL J1001が特別な例なのか、それともコンピューターモデルが間違えているのか…その点についても今後の解明が楽しみですね!

最終更新:9/1(木) 4:59

sorae.jp