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室井佑月さん、「人生初の大博打」子育てで「初めて愛を知った」…8年ぶり新刊発売

スポーツ報知 9月1日(木)15時0分配信

■「息子ってヤツは」

 テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍している作家の室井佑月さん(46)がこのほど、8年ぶりの新刊となる「息子ってヤツは」(1512円、毎日新聞出版)を出版した。小学校3年生だった息子が中学受験合格にたどり着くまでの日々を赤裸々に描いたエッセー。息子が生まれ「人を愛する」ことを知ったという室井さんが子育ての葛藤と素晴らしさを語った。

 本書は、この一行から始まる。

 「人生なんて博打(ばくち)だと思っている」

 モデル、ホステス、作家、…さまざまな職業に自らを懸けてきた室井さん。しかし、こうした考えは2000年に長男を出産し一変した。

 子供を育てることは「博打なんてとんでもない。すべてにおいて、安心、安定、穏やかがいい」とつづった。そして、こう書く。「たぶん、子供を産んで育てることは、あたしの人生の中でも、初の大博打なんだろうと思う」

 大博打だからこそ、失敗は許されない。室井さんが打った手は「勉強」だった。小学校3年生で塾に入れた。エッセーは、この時から始まる。入塾の理由は、中学受験だ。

 「確実な株にかけた。世の中の確率からいえば勉強で身を立てている人が多いから。勉強が一番確実だと思った」

■自分で決めないとダメ

 大きな決断は、小4の秋。受験する中学を自らが住む東京から遠く離れた寮のある学校に決めた。同じベッドで寝るなど過保護な自分を友人に指摘されたことがきっかけだった。そして、思う。「あたしが邪魔なんだ」。息子の将来を思い、憂う胸が痛くなるような子離れへの母の決意だった。

 「母親は必要だと思うけど、大人になった時に息子は自分のことを自分で決めないとダメだと思う。これから息子の人生で失敗、成功があっても全部、息子のもの。だから私はそこに入らない方がいいと思った」

 合格したのは、四国にある学校。中学から親と離れて暮らすことに寂しさは、なかったのだろうか。

 「息子が大人になった時にしょっちゅう電話くれたり顔を見せてくれたらうれしいけど、それ以上にうれしいのは、息子が自分の人生をすごく楽しんで幸せに暮らしていること。そのためには、いつかは自分で立っていかないといけない。そうなるためには(親離れは)早いほうがいいかなと思った」

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最終更新:9月1日(木)15時0分

スポーツ報知