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「確実に座れる」価値 京阪、有料指定席車「プレミアムカー」導入 全席コンセントも

乗りものニュース 9/1(木) 14:41配信

「金のエントランス」から

 京阪電鉄が2016年9月1日(木)、2017年度上期に導入予定である座席指定の特急車両について詳細を発表しました。

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 名称は「プレミアムカー」。同社によると、「大阪~京都の通勤や観光のあらゆるシーンにおいて“ちょっとしたぜいたく感”を味わっていただきたいという思い」から、その名称にしたそうです。

「プレミアムカー」の外観デザインは、京阪特急の伝統を継承する「赤」を基調に、乗降用の扉まわりへ金色を配置。「特別車両のエントランスとしての存在感」をより際立たせたとのこと。また乗降用扉の数を、京阪電鉄で初となる1両あたり片側1か所に改造。「金色の扉」をより特別なものとして位置づけたといいます。

伝統のマークが新たな姿で 徹底的にこだわった座席

 京阪特急といえば「鳩マーク」が伝統的なシンボルになっていますが、その「鳩マーク」と、「プレミアムカー」のグレード感を表したという「三つ星」を組み合わせた新たなエンブレムが登場。「プレミアムカー」の内外装にあしらわれます。

「プレミアムカー」の車内は、横2人+1人掛けの3列シートが並びます。

 座席は幅や間隔はもちろん、座面の高さや肘掛けの大きさまで徹底的にこだわって検討したといい、現在の京阪特急の車両とくらべ座面幅が430mmから460mmへ、背もたれの高さが640mmから770mmへ、前後の座席間隔は920mmから1020mmへ拡大され、ゆとりのある空間になっているのが大きな特徴です。

 それぞれの座席は、最大20度までリクライニングが可能。すべての座席にコンセントが装備されるほか、一部の席を除いて大型テーブルも用意され、「移動中にパソコンや資料を広げたいというニーズにも対応」(京阪電鉄)するとのこと。座席は回転でき、家族やグループでも使いやすくなっています。

「確実に座れる」の価値とは

 京阪電鉄によると、「プレミアムカー」の利用料金、チケットの予約、発売方法、アテンダントサービスについては検討中で、確定し次第、発表するとのこと。また現在、「プレミアムカー」の試作モデルを制作中で、今秋に寝屋川車両基地で開催される「ファミリーレールフェア」で展示する予定といいます。

「通勤利用のお客さまにも観光利用のお客さまにも『確実に座れる、プレミアムなひととき』をお過ごしいただくことにより、電車に乗ること自体が“楽しい・うれしい・ここちよい”時間・空間となるよう、サービスを提供してまいります」(京阪電鉄)

 京阪電鉄が結ぶ大阪~京都間はJR、阪急電鉄も走っており、競合関係にある区間です。また近年、都市部でも人口が減少し輸送人員の大きな伸びが期待できないなか、2015年に南海電鉄・泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」が登場し、京王電鉄が2018年に有料座席指定列車を、JR東日本が2020年度を目標に中央線へグリーン車を導入予定であるなど、有料座席で1人あたりの収入を増やそうとする動きが目立っています。

 なお「プレミアムカー」導入にともない、特急車両(8000系)を改造するため、9月24日(土)から8両編成で運転されている8000系車両の一部が7両編成に変更されます。

恵 知仁(鉄道ライター)

最終更新:9/1(木) 18:59

乗りものニュース