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これは今世紀最大の発見だ。地球そっくりな星、見つかる

ギズモード・ジャパン 9月1日(木)20時30分配信

50億年後、太陽は死ぬ。その時われわれが目指す星はプロキシマb、おまえなのか…

ヨーロッパ南天天文台(ESO)が地球そっくりんこな星を見つけたとの噂が広まり、「今世紀最大の発見」と騒がれる中、詳細を記した論文が24日ついに正式にNatureに発表され、ガチで見つかっていたことがわかりました!

噂を最初に伝えたのは、ドイツの週刊誌Der Spiegel(デア・シュピーゲル)。ラ・シヤ天文台の匿名メンバーの話として今月12日にスクープしました。

星の名は「プロキシマb(Proxima b)」で、恒星「プロキシマ・ケンタウリ」のまわりを回る星です。地球からはたった約4.2光年の超近場で、有名なアルファ星AとBのペアより地球にいくぶん近い距離です。質量は地球の約1.3倍。

プロキシマ・ケンタウリからの距離は約692万kmで、太陽と地球の距離のたった5%しかありません! 相手が太陽だったら瞬殺ですが、光が弱っちい赤色矮星なので、水が干上がることもなく、程よい気温で水が地表に存在できる太陽系外惑星のハビタブル・ゾーン(居住可能圏)にバッチリ入っているんです。

恒星の光を浴びながらその周りをせっせと回る太陽系外惑星は1995年に初めて発見され、これまでに3,000個以上見つかっています。「われわれは岩石惑星だらけの宇宙に住んでいるのだ」と、スペインのアンダルシア天体物理学研究所のPedro Amado氏は発表記者会見で言ってます。特にプロキシマ・ケンタウリのような赤色矮星は、地球ぐらいの大きさの、ちっちゃい岩石惑星が多そうだ、ということで熱い視線を浴びていました。

主著者の英クイーン・メアリー大学講師Guillem Anglada-Escude氏によると、プロキシマbちゃんの存在は2013年にはキャッチできていたのだけど、そのときは発見を裏付ける充分な証拠がなかったんだそうな。そこで今度は地球をカール・サガンが「ペール・ブルー・ドット」と呼んだのにあやかって、「ペール・レッド・ドット」という観測キャンペーンに乗り出してみました。

参加したのは8カ国の総勢31名の科学者で、観測のカギとなったのはドップラー効果です。これによりプロキシマ・ケンタウリが発する光のスペクトルの微かなズレを探知し、11.2日置きに時速4.8kmで地球に近づいては遠ざかっていることがわかりました。このような揺らぎは、周囲を回る惑星の引力で引き起こされるものと考えられます。この「ペール・レッド・ドット」観測キャンペーンで得たデータと2000年から2014年の先の観測で得たデータを総合した結果、ドップラーシフトのデータに顕著なピークが確認され、地球サイズの太陽系外惑星とわかった、というわけですね。

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最終更新:9月1日(木)20時30分

ギズモード・ジャパン