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片岡愛之助、吉継役は「いい人すぎて不安だった」 “忠義の人”を演じる難しさ

クランクイン! 9月1日(木)4時50分配信

 太閤・秀吉が没し、風雲急を告げる大河ドラマ『真田丸』。天下泰平が一転、戦国乱世へ逆戻りし、関ヶ原の戦いへと向かっていく。そんな中、存在感を増してきたのが、片岡愛之助演じる大谷吉継だ。豊臣の家臣にして越前敦賀城主。本作主人公、堺雅人演じる真田信繁の義理の父でもある吉継演じる愛之助に、今後の見どころや共演者とのエピソードなどを聞いた。

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 戦国武将の中でも非常に高い人気を誇る大谷吉継。一般的には義理人情に厚い人というイメージが強いが愛之助自身も「忠義の人、覆面の人、男気のある」というキーワードを挙げる。しかし「劇中『そうだな』というセリフが多く、台本を読んでどう演じていったらいいのか悩みましたね」と心情を吐露する。

 さらに「このドラマで描かれている吉継はいい人すぎて、不安でしたね。どう色づけしていったらいいか、本を色々と読んだのですが、読めば読むほど分からなくなったので、最後は台本を信じて演じました」と難解な役だったことを明かす。脚本家の三谷幸喜からは「素敵に格好良く演じてください」と言われたという愛之助。その言葉通り、画面に映る吉継は、物静かながらも、内に強い忠誠心を秘める知将を見事に演じている。

 山本耕史演じる石田三成とは、互いに信頼し合う親友という間柄だ。「(『新選組!! 土方歳三 最期の一日」以来)久しぶりの共演で何年も会っていませんでしたが、同士みたいにスッと入れました。関ヶ原の戦いは、これまでの三成と吉継の関係とは、また違った形の男の友情の世界が描かれています。涙なしでは語れない話です」と期待を煽ると「なにが正解か分からない中、みんな自身の信じる道を正しいと思って進んでいきます。吉継も自分の中の正義に向かって、真似しろといってもできないぐらいまっすぐに生きる。理想の生き様です」と絶賛する。


 歴史上の人物を演じる際、ゆかりの地を訪れるようにしているという愛之助。本作でも関ヶ原にある大谷吉継の墓参りをした。「歌舞伎でもそうですが、実在の人物を演じるときは、出来るだけお墓まいりをしておきたいという気持ちがあるんです。敬意を表して、仕事ではなくプライベートで行きたいなと……。小雨の中でしたが、山の中を歩いていると、今でこそ舗装されていますが、どんな気持ちでここを通ったんだろうとか、色々なことが頭の中を巡りました。一方で『よし、これで務められる』という思いにもなれましたね」と当時を振り返る。

 「小技を使うような役ではなく、どっしりぶれずに演じよう」と心掛けて臨んだという今回の役柄。歴史上の人物はこれまで多くの人が演じてきている場合が多いが「評判というよりは、脚本家がどういう思いで書いたか、その人の人物像に近づいているかということは気にしますね」と語った愛之助。三谷に「僕の大谷吉継は正解ですかね?」と聞いたところ「大正解です。西軍に颯爽と吹く風でいてください」と回答があったという。

 史実としての吉継の運命は変えようのないものである。最大の見せ場は、やはり関ヶ原の戦いでの立ち振る舞いだ。「徳川との関係が悪くなる中、吉継が下した決断……。人間同士の魂と魂のぶつかり合いは必見です」と見どころを語った愛之助。“忠義の男”がみせる熱い男の世界を堪能したい。(取材・文:磯部正和)

 NHK大河ドラマ『真田丸』は総合テレビにて毎週日曜20時、BSプレミアムにて18時放送。

最終更新:9月1日(木)4時50分

クランクイン!

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。