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外国人続々五箇山へ 合掌造り人気

北日本新聞 9/1(木) 0:35配信

■日本の原風景・伝統求め

 南砺市の五箇山地域を訪れる観光客が増えている。市によると、同地域にある世界遺産の菅沼、相倉の両合掌造り集落の2015年の入り込み客数(推計値)はともに前年より2割以上増加。今年も集客は順調だ。目立つのが外国人で、昨年の来客が過去最多となった施設もある。地元の観光関係者は合掌家屋や和紙といった五箇山の魅力が、日本の原風景や伝統を求めるようになってきた外国人客のニーズと合致した結果とみている。

 南砺市の推計では、15年の入り込み客は菅沼が23万2518人(14年比42%増)、相倉が16万7003人(同25%増)。16年は7月末現在で15年に及ばないものの、14年を上回る水準で推移している。

 入り込み増の大きな要因となっているのが外国人客の増加だ。相倉で民宿「庄七」を営む池端良公(いけはたよしきみ)市観光協会五箇山支部長は外国人の宿泊客数について「昨年はこれまでで最高。今年もひっきりなしに予約が入っている」と言う。菅沼で飲食店「吾郎平」を経営する中島慎一同集落保存顕彰会長も「昨年は外国人が多く、前年の2割増しほどの感じ」と話す。

 にぎわいは集落外の施設にも波及している。和紙すきを体験できる五箇山和紙の里(東中江・平)によると、15年の外国人体験客数は過去最多となる5394人を記録。今年も同年を上回るペースで受け入れているという。

 池端支部長は、外国人客が増えている理由として、訪日客の増加で全国的に観光地がにぎわっていることが背景にあるとしつつ、美しい景観を求めて年3回泊まりにきた外国人客がいた例を挙げ、「東京、京都、大阪といった都市型の観光から、日本の原風景を求める地方の旅へとニーズが移り変わり始めている」とみる。

 南砺市は、金沢市や岐阜県の高山市、白川村、長野県の松本市などと「3つ星街道観光協議会」をつくり、観光ルートの形成による誘客を強化している。南砺市の船藤統嗣(のりつぐ)交流観光まちづくり課長は「観光地の連携で相乗効果を上げ、南砺を訪れる観光客数を高い水準のまま維持していきたい」としている。(福光・城端支局長 中島慎吾)

北日本新聞社

最終更新:9/1(木) 0:35

北日本新聞