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NY外為:ドル、対円で5月以来初の月間上昇-政策かい離広がる

Bloomberg 9月1日(木)4時30分配信

31日のニューヨーク外国為替市場でドルは堅調。日米の金融政策の違いが今まで以上に鮮明化するとの観測が広がり、ドルは対円で5月以来初めて月間プラスとなった。

日本銀行の黒田東彦総裁が27日に追加緩和の余地は十分にあると述べたことを受け、オプション市場では期間1カ月の円コール・プレミアムが昨年11月以降で初めてゼロになった。一方のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、米利上げの論拠は強まったと述べた。

年内の米利上げ確率が上昇するのを背景にドルは8月中旬頃から値上がりし、年間での下げ幅を縮小してきた。利上げの可能性はあると先週指摘したフィッシャーFRB副議長は30日に、9月利上げはデータ次第だとあらためて表明した。これを受けて9月2日発表の8月雇用統計の注目度が一段と高まった。

HSBCホールディングスの米通貨戦略責任者、ダラフ・マー氏(ニューヨーク在勤)は最近のドル上昇について、「先週末のフィッシャー副議長コメントで、9月FOMCは予断を許さない会合になるとの意識が強まったからだ」と説明。「市場は今のドル小戻し局面が今後も続くことのお墨付きを得たと解釈した」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%高い1ドル=103円43銭。1カ月ぶり高値に達した。月間では対円で1.3%上昇。この日のドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1158ドル。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値によると、8月の非農業部門雇用者数は18万人の増加。7月は25万5000人増。雇用者数の伸びは2カ月連続で予想を上回っている。

ブルームバーグがまとめた先物市場のデータによれば、9月利上げの確率は36%として織り込まれている。月初の段階では18%だった。12月までの利上げ確率は61%となっている。

三菱東京UFJ銀行の外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏(ロンドン在勤)はドルが支えられているのは、「米金融当局者からの最近の発言がタカ派寄りになり、利上げ再開が近づいていることが示唆されたためだ」と説明した。

原題:Dollar Posts First Monthly Advance Since May on Divergence Bets(抜粋)

相場を更新し、第6段落以降を加えます.

Anooja Debnath, Rebecca Spalding

最終更新:9月1日(木)6時32分

Bloomberg