ここから本文です

日本株続伸、収益環境の改善期待し銀行買われる-円安傾向も後押し

Bloomberg 9月1日(木)7時57分配信

1日の東京株式相場は続伸。金利上昇観測を背景とした海外の金融株高、収益環境の改善期待などから銀行株が軒並み高い。為替の円安傾向も投資家心理面でプラスに働き、自動車株の一角も堅調。直近で弱い動きが目立った医薬品や小売、食料品株など内需セクターも見直された。

TOPIXの終値は前日比7.84ポイント(0.6%)高の1337.38、日経平均株価は39円44銭(0.2%)高の1万6926円84銭。

ニッセイアセットマネジメントの西崎純チーフ・ポートフォリオ・マネジャーは、「米国中心に先進国の景気基調は回復傾向にあり、10ー12月の世界景気は7ー9月より良い状況になるだろう」と指摘。マーケットでの米利上げムードは今後確実に高まり、「米長期金利の上昇から円高リスクは後退し、日本株はさらに戻りが期待できる」と話した。ただし、日本株は累積出来高の多い高値近辺の関門まで上昇しており、「ここからはトップギアでは登り切れず、セカンドかローに落とす必要がある」とも言う。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが8月31日に発表した8月の米民間部門の雇用者数は、17万7000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は17万5000人増。前月は19万4000人増(速報値17万9000人増)に上方修正された。エコノミスト予想では、8月の米雇用統計における非農業部門雇用者数は18万人増の見込みだ。7月は25万5000人増。

米金利先物市場が示す9月の米利上げ確率は31日に36%へ小幅上昇。同日の海外為替市場では、ドル・円は一時1ドル=103円50銭台と7月29日以来のドル高・円安水準を付ける場面もあった。きょうはおおむね103円台前半で推移、日本株の前日終値時点は103円11銭だった。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「米国は緩やかな景気回復が続いている中、賃金は直近の景気循環ほどの上昇は示していないため、企業は幅広く雇用できる環境にある」と言う。その上で、雇用統計で非農業部門雇用者数が「20万人程度増加するようなら、9月利上げが現実味を帯び、為替レンジがこれまでの1ドル=100-105円から105-110円へ変化する可能性がある」との見方を示す。

1/2ページ

最終更新:9月1日(木)15時44分

Bloomberg