ここから本文です

ドル・円は103円台前半、米雇用統計控えてドルの上値限定的

Bloomberg 9月1日(木)9時50分配信

1日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=103円台前半で推移。米雇用統計の発表を翌日に控えて、ドルの上値を追う動きは限定的となった。

午後3時5分現在のドル・円相場は103円40銭。ドルは早朝に103円44銭を付けた後、103円06銭まで水準を切り下げる場面もあった。前日の海外市場では一時103円53銭と、7月29日以来の高値を更新した。

みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「ドル・円は前週末からの4営業日で3円50銭程度上がっており、雇用統計前にいったん戻り売りが出てきてもいいところ」と指摘。その上で、「雇用統計が相当弱くない限り、利上げ見送り観測は出ないような気がする」とし、「次回連邦公開市場委員会(FOMC)にかけて利上げ観測がくすぶり、ドルがたたき売られるような感じにはなりづらい」とみる。

8月の米雇用統計は2日に発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想によると、非農業部門の雇用者数は前月比18万人増(中央値)が見込まれている。前月は25万5000人の増加だった。

ノムラ・インターナショナルのシニアFXストラテジスト、後藤祐二郎氏(ロンドン在勤)は、米雇用統計について、「非農業部門雇用者数が例えば20万人を超える伸びとなれば、「9月利上げ説がもう一段上がるのではないかといった期待感が強い」と指摘。ADP雇用統計が比較的良好だったということが、ある程度ドルを支えている部分があると言う。

米ADP民間雇用者数の記事はこちらをクリックしてください

ノムラの後藤氏は、「日本銀行の総括的な検証に向けても期待感が残りやすい」とし、非農業部門の伸びが19万、20万人という数字が出てくると、「9月の日銀と連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、いわゆる金融政策の方向観からドル・円をサポートといったストーリーは描きやすくなってくる」と話す。

財務省が1日発表した4-6月の法人企業統計では、設備投資が前年同期比3.1%増と市場予想の5.5%増を下回った。

中国国家統計局が1日に発表した8月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.4と、7月の49.9から上昇。ブルームバーグのエコノミスト調査の予想中央値は49.8だった。同時に発表された8月の非製造業PMIは53.5。7月は53.9だった。

みずほ証の鈴木氏は、中国製造業PMIについて、「50割れが回避されて多少安心感はある」とし、「コントロールが効いているという感じ」と話す。

オーストラリア統計局が1日に発表した7月の小売売上高は前月比変わらず。市場予想の中央値は0.3%増だった。

Kazumi Miura

最終更新:9月1日(木)15時8分

Bloomberg