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ポレポレ東中野で映画「クワイ河に虹をかけた男」 元陸軍通訳の慰霊の旅追う /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 9月2日(金)8時2分配信

 東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)で現在、ドキュメンタリー映画「クワイ河に虹をかけた男」が上映されている。(中野経済新聞)

(関連フォト)虹を見る永瀬さん。映画「クワイ河に虹をかけた男」より

 アジア太平洋戦争下、タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道建設のタイ側の拠点として派遣された岡山県出身の陸軍通訳・永瀬隆さんが、任務中に多くの犠牲者を目の当たりにしたことがきっかけで、生涯行うことになった慰霊の旅に1994年から密着した満田康弘監督が製作した同作品。当時、強制労働、拷問、伝染病死などで犠牲者は捕虜だけで約1万3000人に達したという。

 戦後、鉄道建設犠牲者の慰霊と、復員時に日本軍12万人全員にタイ政府が「米と砂糖」を支給してくれた恩義に報いようと、一般人の海外渡航が自由化された1964(昭和39)年から、妻の佳子さんと二人三脚で始めた巡礼は135回を数える。1976(昭和51)年には、クワイ河鉄橋で元捕虜と旧日本軍関係者の和解の再会事業を成功させ、1986(昭和61)年にはクワイ河平和基金を創設するなど、「ナガセ」の名は欧米でも知られる存在となったという。

 上映開始時間は12時30分~。9月3日には満田監督と映画評論家の中川洋吉さん、4日には満田監督と山梨学院大学教授の小菅信子さん、10日には満田監督と映画監督の熊谷博子さん、11日には満田監督と写真家の山本宗補さんが登壇し、それぞれトークイベントを行う(すべて上映終了後)。上映時間やトークショーの詳細は同館ホームページで確認できる。

 同作は、今年7月には永瀬さんの出身地である岡山県のシネマクレール(岡山市)で上映、東中野での上映後は横浜、名古屋、大阪、神戸、広島などでの上映が決まっている。

 「クワイ河鉄橋」は映画「戦場にかける橋」(1957年)で一躍有名となり、「クワイ河に虹をかけた男」にも登場し永瀬さんとも面識のあったイギリス人元捕虜エリック・ロマックスさんの自伝映画「レイルウェイ 運命の旅路」(2013年)では俳優の真田広之さんが永瀬さんを演じている。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:9月2日(金)8時2分

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