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ハリルホジッチ監督「とにかく監督を批判してください、選手を守りたい」/日本代表

ISM 9月2日(金)8時41分配信

 日本代表は1日、2018年W杯アジア最終予選でUAEと対戦し、1対2で敗れた。以下、試合後の記者会見でのヴァヒド・ハリルホジッチ監督のコメント。

●ヴァヒド・ハリルホジッチ監督コメント

「がっかりしています。この結果で現時点での我々の実力が示された形になった。これを受け入れるしかない。このチームは期待されていたと思う。トレーニングを積んで準備もしたが、皆さんが期待したとおりのプレーができなかった。ボールをより速く動かしてほしいと要求したが、残念ながらそれができなかった。我々が望んだようなプレーが実行できなかった。相手の方がリアリストでした。決定的な機会が何個あったか」

Q:ボールを速く動かすサッカーができなかった要因は? 選手のコンディションなのか、それとも判定によるものか?
「疲労は考えられる。そして何人かの選手は、そのプレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなかった。何人かの選手はほとんどプレーができなかった。なぜ、この選手を選んでしまったのかと私も自分自身に疑問を抱いている。ただ、その選手以外に良い選手がいなかった。ただ、代表監督は責任があるわけで、相手の方がパフォーマンスが良かった。デュエルに勝てなかった。4回、5回のうち1回は勝つ必要があった。相手の方がしっかりオーガナイズされていた。彼らがどのようにプレーするか知っていたが、2、3人はハイレベルな選手をそろえていた。素晴らしい選手たちだったと改めて思う」

「我々にとって、この試合は少し早すぎたのかもしれない。フィジカル的なレベルを言えば、引き分けくらいが妥当だったのかもしれないが、まだ9試合残っている。試合に負けたことは受け入れがたいが、これが真実だ。何人かの選手はこの試合でちょっと失敗したと思うし、恥ずかしさも少し出してしまったのかなと。勇気と勇敢さが少し足りていなかった気もする。観客の皆さんが素晴らしい雰囲気を作ってくれたのに申し訳なかったと思う」

Q:左サイドのアタッカー人選に迷ったと思うが、清武を起用した理由と評価は?
「彼にはFWとしてのプレーを望んだが、背中を向けてしまっていた。ただ、清武も火曜日に到着したばかりだったので、50分から60分が限度だったと予想していた。宇佐美も考えていたが、彼は長い間プレーしていなかった。武藤も考えたが、向こうでほとんど試合に出ていなかった。原口は中盤で考えていたが、今日はできることはやってくれたのではないか。清武にはプレースピード、背後、それからオブリックランニングを要求したが、少し背中を向けた状態でプレーしてしまっていた」

「我々のプレースピードが遅くなったことで、(香川)真司を見つけることができなかった。ディフェンスからのパス回しもかなり遅かったと思う。バレるようなパスをしてしまったし、パスを2、3回連続コントロールなしでつなぐこともできなかった。そういうプレーが続かなければ良い動きは作れない。ただ、幾度かチャンスは作ったわけで、4、5点入るのかなという感じはする。ただ、2点目はしっかりゴールに割ったと思ったが(レフェリーに)受け入れなかった。ラインをしっかり超えたように見えたが、このような判断になった。ただ、誰が笛を吹くのか常に要求していたが、我々の関係者も直前まで誰が吹くのか把握していない体たらくだった。誰が笛を吹くのか、前もって知っておきたかった。そんなことを話してもしょうがないが」

「我々はしっかり点が取れたが、それが受け入れられなかった。彼らはPKをもらい、我々もPKを吹いてもらえる状態だったのに。そうしたジャッジは残念。普通はラインが超えたらゴールだと思う。まあ、それは審判に聞いてみてください」

Q:大島選手を送り出すにあたって期待したことと、プレーの評価は?
「もう少し期待はしていた。ケガをした柏木と競争していて、若い選手を決断した。まだ少しこのような試合で恥ずかしさを見せる面はあったが、チョイスをしたのは私の責任なので。スピードアップと、前のパスをもう少し期待していた。ただ、彼もできる限りのことはやってくれた。国内組の大部分はフィジカル的な準備がまだまだ十分ではないと思う。リズムの変化、スピードアップというところで、彼もようするに日本のフットボールのイメージを体現している。まだまだ、伸ばすべきところがある」

「ただ、彼についてはまだまだ楽観的で、まだまだ彼も伸びるし、我々も伸びる。まだ9試合残っている。次の試合に早く集中しないといけない。1試合目は必ず勝たなければならなかった。先制点を入れてしっかりコントロールしていたのに、皆さんが見たとおりの結果になった。最後の30メートルでファウルをもらえなかった、1回ももらえなかった。どう説明していいものか。相手はPKとFKで得点した。こういう現状は初めてではない。このようなタイプの試合をした時は、とにかく監督を批判してください。私は選手をしっかり守りたい。これが結果です。私のチョイスが悪かった。まだまだたくさんのトレーニングしていかないといけない。彼らは出来る限りのことをやったと思う。彼らは最大限のことをしてくれた」

Q:2011年のアジアカップのパフォーマンスも観ているが、今日は最悪な状況に見えた。これから新しい選手を入れることを考えているか、またチームを活性化する対策は?
「これからパフォーマンスを上げるアイデアはいろいろある。たとえば、2カ月準備期間を与えられたら、パフォーマンスはまったく違っていたと思う。どこに弱点があるかも分かっている。ただ、我々にそういう可能性はない。トレーニング期間は長くできない」

「そしてこの時期は、すべての選手がトップパフォーマンスではない。何人かの選手は90分プレーしていないので、選手のチョイスも難しい。もっと良い競争があればうれしいが。最終予選に向けて、本当にこの結果がひどいものであっても、もっともっと良くなると期待している。大部分の選手はもっともっとフィジカルコンディションを上げていかないといけない。批判はしっかり受け止め、しっかりトレーニングを続ける。まだまだ最後ではない」

Q:UAEは長い合宿をしていたが、日本は全員が揃ったのが試合2日前だった。そのことが戦術面はもとより、チームの一体感にも影響を与えた?
「この1試合のために10数試合のビデオ分析をしてきた。相手は95%、ほぼ同じメンバーでずっと試合をしてきた。UAEのすべてのディテールを私は把握して臨んだ。グラウンドでのトレーニングは2日だけで、欧州から帰ってくる選手もいるので疲労回復しなければならない。若い選手でも、夜のミーティングで寝てしまうという状況もあった。我々がどのようなフットボールを実行しなければならないか把握はしているのだが、選手の疲労がたまっている。より組織的にもっとプレースピードを上げていけば、相手にとって困難な状況になったと思うが、守備面でも能力の限界があった。最後の30メートルのところでFK与えるなと厳重に伝えていたが、特にPKの2失点目、3対1の状況でボールを奪いにいったが、それでもボールを外に出すことができなかったのが実力です。初日から『デュエル、デュエル、デュエル』と言ってきたが、皆さんもデュエルとはどういう意味かよく分かったと思う」

「本当に何人かの選手はフィジカル的に能力の限界が来ていると思う。ただ、私がチョイスしたので、批判は私にしてほしい。私は何をすべきか分かっている。審判を言い訳にするつもりはない。選手が少しナイーブだったのかもしれない。国内でこのようなジャッジを受けたわけだが、アウェイではより心配になる」

「ただ、UAEは勝利する資格はあったと思う。より経験があり、よりずる賢かった。我々よりも10倍シネマをしていた。ケガのふりをしていたのもフットボールの一部だが、我々にはそれがない。我々は少しナイーブな面を見せてしまった。ただ、今日の日本は真の姿ではないと思う。次の試合では、少なくともフィジカル的にはより良い状態にしたい。守備に関しても、攻撃に関しても、何試合か素晴らしいものを見せていた。ただ、いくつか修正はしないといけないと思っている」

Q:今日の試合は想定外の結果だったと思うが、次のタイ戦が迫っていて、想定していた準備を変えなければならないことがあるとしたら、それは何か?
「このような厳しい結果になったが、いろんなポジティブな面も見せた。ただ、試合前にも、日本代表はトップのゲームはできないと予想していた。2試合目に向けては、もう少し疲労回復が進むと思っている。そして、選手はもっとプレースピードを上げてくれるとも思う。2試合目は守備に関して、ファウルをしないようにしっかり注意しないといけない。たとえば、大島は初めて試合をしたわけだが、彼を非難すべきではない。チョイスしたのは私だし、彼を勇気づけることが大事だ。選手を選ぶのは簡単ではない。分母が広がっていないからだ。いくつかの点は修正しないといけないが、希望は常に追求しているし、より良い試合ができると信じている。タイ戦はより強い気持ちを持って、まずは疲労を回復して、勝利を探しに行く。まったく希望は失っていない」

最終更新:9月2日(金)8時41分

ISM