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甲子園Vでプロ決意か 作新学院も気を揉む今井達也の進路

日刊ゲンダイDIGITAL 9月2日(金)9時26分配信

「甲子園の大会前は、早大、筑波大などの大学に進学するという話を聞きました」

 あるアマ球界関係者が夏の甲子園優勝投手で、31日に行われたU18アジア選手権台湾戦に先発した今井達也(作新学院)について、こう言った。

 最速152キロを誇る右腕は、今秋ドラフトでの1位指名が確実視されている。今回のU18には日米球団がスカウトを派遣。一挙手一投足に注目している。

 ただ、本人も学校もプロに行くのか、はたまた大学か社会人か、今後の進路についてはまだ明言していない。前出の関係者が続ける。

「近年、作新学院から直接、プロ入りした例はありません。過去にプロで活躍した八木沢荘六(早大)、江川卓(法大)、落合英二(日大)、岡田幸文(日大中退)も大学を経由している。作新は野球部をはじめとするスポーツ部は、大学進学に力を入れている。今井の同期で、甲子園で3戦連続本塁打を放ち、U18入りするなどプロ注目の入江大生(投手兼内野手)も、東京六大学への進学が有力視されているし、4学年先輩でドラフト候補だった石井一成も、早大に進学しています」

■“スポーツ校”の経営理想とは?

 作新学院は生徒数3668人(平成26年5月)。日本最大級のマンモス校で、野球部員は99人。野球で名前が売れれば知名度が上がる。進学実績が良ければ「出口」が広がり、生徒募集の際の「入り口」も広がる。スポーツに力を入れている学校の大半はこうした経営が理想だ。

「ですが、今井に限れば、学校の思惑を押し通すのは難しいと思う。プロの攻勢は防げないだろう」

 とは、強豪私立校の監督だ。

「プロに行かれたら学校としてはうまみがない。有名な大学、社会人に進んで『進学実績』をつくり、将来的には指導者として帰ってきてくれたら二度おいしい。ただし、1位指名が確実となれば話は変わってくる。以前、プロのスカウトに『ドラフト1位ならプロ、2位以下なら大学』とプレッシャーをかけたこともあるが、本人のプロ志向が強い上に、ドラフト1位で取ると言うなら、強引に進学させることは、むしろ世間の批判対象になりかねない。今井の場合は優勝投手だからなおさらだろう」

 学校としても、1位入団ならスポーツマスコミが大きく取り上げてくれるし、プロを目指す中学生からの人気も上がる。決してマイナスばかりではない。セ球団のスカウトがこう言う。

「今井はプロ志向が強く、大学には行かないと聞いています。1位指名が確実という『特例』に加え、同級生の入江が大学に進学する。優勝メンバーの目玉選手のひとりだった入江が大学に行くことで進学実績はつくれるため、今井がプロに行きやすくなったのでしょう」

 試合は五回途中を無失点に抑えたものの、速球は140キロ台前半にとどまった。

「まだまだこの投球ではレベルが上がってくると通用しない」と、反省していたが、大舞台で悪いなりにも抑えられる投球を見せ、むしろスカウトの評価は不動になった。

最終更新:9月2日(金)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

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