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農水省の若手キャリア官僚、静岡県内で漁業研修

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月2日(金)9時2分配信

 農林水産省採用の水産庁総合職岡崎遼太郎さん(26)=東京都出身=が、8月末から静岡県内で1カ月間の漁業現場研修に取り組んでいる。政策を企画・立案するキャリア官僚の業務からいったん離れ、シラス漁や定置網漁を体験する。同省幹部候補職員が本県で漁業研修に臨むのは初めて。本県関係者は「水産業の担い手の実情を知ってほしい」と期待している。

 研修は8月29日に始まった。受け入れ先は静岡市駿河区用宗、伊東市富戸の2軒の漁家と、全国で数少ない漁業従事者の養成機関「県立漁業高等学園」(焼津市)。同省若手総合職の水産現場研修先は北海道や長崎県、鹿児島県が多いが、岡崎さんは「国内有数の水産県であり、一定規模以上の漁業経営を学ぶに最適」と静岡県を希望した。

 9月9日までは“漁師の卵”の同学園生徒18人と相部屋で寮生活を送り、一緒に授業や実習に取り組む。8月31日に焼津漁港内で行った海上実習では、残暑の日差しが照り付ける中、救命いかだの操作訓練に励んだ。

 岡崎さんは「生徒の皆さんから漁師を目指す熱い思いを聞いた。公務員としてその夢を支えていきたい」と話した。静岡、伊東での現場体験に向け「漁業が成長産業になるヒントを見つけたい」と抱負を語った。

 同研修は1967年にスタートした農水省独自のプログラムで、入省2年目の総合職が全国各地の農林漁家で経験する。同省から静岡県庁に派遣されている先輩キャリアの中平英典水産業局長は「静岡県はいろいろな漁業形態がそろい、必ず良い勉強になる」と期待した。

静岡新聞社

最終更新:9月2日(金)9時30分

@S[アットエス] by 静岡新聞